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アンナ・ネトレプコ コンサート

アンナ・ネトレプコ スペシャルコンサートin JAPAN2016  2016年3月

女王ネトコ様の11年ぶり来日リサイタルに足を運んだ。個人的には2010年ロイヤルオペラ来日での「マノン」以来。忘れられないホールを圧する迫力はそのままに、METライブビューイングで最近感じていた重く、豊かな表現が加わって、圧巻のパフォーマンスだ。
昨年末に再婚したアルジェリア出身、髭のテノール、ユーシフ・エイヴァゾフと交互のソロ、2重唱で構成。東フィルを従え、近々新国立劇場に登場するイタリアの若手、ヤデル・ビニャミーニがヴェルディからヴェリズモまでを指揮する。けっこう幅広いファンが集まったサントリーホール大ホール、2階下手寄り最前列で、強気の3万8000円。20分の休憩を挟み2時間半。招聘はカジモト。

冒頭、「運命の力」序曲で盛り上がった後、クリームイエローのふんわりしたドレスのネトコ様が登場。「私は神の卑しいしもべです」の第一声で、余裕たっぷりにホールを掌握する。2重唱「すでに夜も更けた」までは、ヴェルディを中心にロマンチック、かつ技巧を聴かせる。ピアニシモも響きます。
後半は一転、光沢あるブルーグレーの裾広がりドレスで、「ある晴れた日に」から情感をこめて押しまくる。ドラマチックなプッチーニ中心の選曲だ。夫君もネトレプコに比べれば一本調子ながら、声に張りがあり、「星は光りぬ」などで健闘する。幕切れの2重唱「貴方のそばでは、僕の悩める魂も」に至っては、看守役・狩野賢一(バスバリトン)の点呼に2人が誇り高く呼応。愛に死す決意に圧倒された。セットも衣装もないのに、しっかりと感動させちゃう!
お楽しみアンコールでは、いきなりネトレプコが裸足で走り出て、明るい「山こそ我が故郷」でダンスを披露。期待通りのお茶目さ全開で、手拍子も飛び出す。ユーシフは今秋METデビューを飾る演目から、お馴染み「誰も寝てはならぬ」を力一杯披露。跪いて拍手に応えてた。ラストは名曲「忘れな草」。受け取った花を客席に投げ入れるサービスで、楽しく幕となりました。

女王は今44歳。今年はいよいよ、バイロイトでワーグナーを歌うとか。シーズン後半のせいかちょっと細くなって、豪華なアクセサリーも素敵でした。今回の新婚旅行がわりみたいなアジアツアーは、昨年のカウフマンのようなピアノ伴奏に比べればリッチな舞台だったけど、やっぱり本格オペラの舞台で聴きたい人だなあ! 終わってから黒柳徹子さんを見かけたけど、聴いてたのかしら。以下セットリストです。

ヴェルディ「運命の力」序曲
チレア「アドリアーナ・ルクヴルール」より「私は神の卑しいしもべです」(ネトレプコ)
チレア「アルルの女」より「ありふれた話(フェデリーコの嘆き)」(エイヴァゾフ)
ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」より「穏やかな夜…この恋を語るすべもなく」(ネトレプコ)「ああ、あなたこそ私の恋人…見よ、恐ろしい炎を」(エイヴァゾフ)
ヴェルディ「アッティラ」序曲
ヴェルディ「オテロ」より「すでに夜も更けた」(ネトレプコ、エイヴァゾフ)
プッチーニ「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」(ネトレプコ)
プッチーニ「トスカ」より「星は光りぬ」(エイヴァゾフ)
ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」より「亡くなった母を」(ネトレプコ)「5月のある晴れた日のように」(エイヴァゾフ)
プッチーニ「マノン・レスコー」間奏曲
ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」より「貴方のそばでは、僕の悩める魂も」(ネトレプコ、エイヴァゾフ、狩野賢一)
Encores
カールマン「チャールダーシュの女王」より「山こそ我が故郷」(ネトレプコ)
プッチーニ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」(エイヴァゾフ)
クルティス「忘れな草」
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