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落語「牛ほめ」「大どこの犬」「らくだ」

第十一回咄と小唄の会  2016年1月

恒例の落語と小唄の会。寒くて雨交じりだったけど、座敷がいっぱいになった、ねぎし三平堂で2000円。休憩を挟み2時間弱。

開口一番は受付を兼ねている4代目(正蔵の長男)林家たま平クンで「牛ほめ」。市馬さんで聴いた前座噺だ。はきはきしていて楽しみ。
続いて林家正蔵さん。食通で知られる人だけど、高座の前には立ち食い蕎麦に行く、なんて、ちょっと枯れていい感じで話してから「大どこの犬」。商家で育てていた捨て犬兄弟のうち、クロを欲しいという人が現れる。結納みたいに大仰な迎えに気を悪くすると、実は岩崎家の遣いとわかり、喜んで送り出す。やがてクロはボス犬となり、すっかりうらびれてしまった弟シロと再会。飼い主に呼ばれるたび、美味しいものを弟に分け与えるけど、最後の「クロ、シロ」の声は碁打ちでした、というサゲ。
もとは上方のネタで、先代正蔵の18番だったそうです。前半は犬の可愛さ、後半は兄弟の情愛で聞かせて流暢。でも落ちはナンセンスで、ちょっと不思議な噺だったかな。

短い仲入りのあと、いつもの千葉しんさんの三味線で小唄。まず三遊亭萬窓さんが干支にちなんだ「猿づくし」、そして「梅が枝さん」。源平を題材にした文楽「ひらかな盛衰記」で梶原源太景季を出世させようと尽くす傾城梅ケ枝のシーンだ。色っぽい。
続いて正蔵さんで、季節感ある節分の「月は朧に」。「厄落とし」のところは声色を替えて、と解説しつつ、歌舞伎好きらしく「三人吉三」の名ゼリフが気持ちよさそう。そして芸妓さんが稽古しているのを聴いていいな、と思って、と「わしが思いは」。なかなかキワドイ。

トリは萬窓さんで、お馴染みの大ネタ「らくだ」。シュールだけど、無茶な兄貴分のやさぐれた感じ、きりきり舞いする屑屋が調子に乗っていく感じに説得力がある。帰って調べてみたら、明治の俗曲「梅ケ枝節」が「かんかんのう」の節だった、というつながりなのかな。考えてます。

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