トーテム
ダイハツトーテム東京公演 2016年2月
5回目のシルク・ドゥ・ソレイユ、2月から始まった日本公演「トーテム」に足を運んだ。脚本・演出ロベール・ルパージュ。家族連れなどでいっぱいのお台場ビッグトップ、SS席で1万3500円。浮き浮きとボールペンなどグッズ3300円を買い、フェイスブックと連動した写真を撮り、ビールとポップコーンなどつまみ3000円を抱えて席に着く。30分の休憩にアイス600円をぱくついて、合計2時間半。
以下、ネタバレを含みます。
進化がテーマで、海から始まり宇宙へと至る。タイトルになっているトーテムポールは種の積み重なり、そして垂直の芸術であるサーカスを表しているとか。でも、あまりストーリー性はクリアではなく、大掛かりな装置もなくて、力技を見せる構成だ。これは最近の傾向通りかな。
なかでも中国娘たちが高さ2メートルの一輪車を操り、金属のボウルをジャグリングするユニサイクル・ウィズ・ボウルが可愛い。蛙たちが活躍するオープニングのカラペース(甲羅)は、トランポリンと鉄棒が組み合わさって緻密。吊り輪のリングス・トリオは鍛え上げたアメリカ、チェコのパフォーマーが格好良く、空中ブランコのラブ・バーズ(フィックス・トラピス・デュオ)はフランスやカナダの若い恋人たちが微笑ましい。ラストは弾力のある板を使ってロシアや中央アジア、モンゴルの達人たちが自在に飛ぶ、びっくりのロシアン・バーでした。
演出はルパージュらしく、ステージ後方の丘に、人の動きと連動するプロジェクションマッピングを投影して、ダイナミックに海や火山を表現。ブリッジが人を乗せてせり出したり、爬虫類のように立ち上がる。合間にクラウンが五郎丸の物まねをするサービスもあって、相変わらず楽しい。
終演後、特別にバックステージツアーに参加。メークしたままのパフォーマーが過ごしているトレーニングエリアや衣装工房、ランドリー、旧正月の飾りつけをしたキッチンなどを見学できて楽しかった! 帰り道の夜景も綺麗でした~
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