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書く女

二兎社公演40「書く女」  2016年1月

作・演出永井愛、2006年初演で寺島しのぶが高い評価を得た樋口一葉の伝記だ。一葉を注目の黒木華、一葉が思いを寄せる軟弱な流行作家の半井桃水を平岳大というコンビで。年配女性が目立ち、立ち見も出ている世田谷パブリックシアター、後ろの方で6000円。休憩を挟み3時間弱。

若くして父を失い、士族の戸主となった一葉は、吉原近くで荒物屋を開き、社会と人間を冷徹に観察。日本初の女性職業作家となり、「奇跡の14カ月」と言われる短期間に傑作を書いて、24歳で世を去る。才能ある作家のタフさと、秘めた恋。

主演2人と、辛辣に批評家ながら一葉の理解者になっていく斎藤緑雨の古河耕史は、安定していて色気もある。しかし一葉文学を読み解くストーリーだけに、どうもセリフが理屈っぽいし、一葉を取り巻く群像も焦点を結びにくい。見づらい席だったことも大きく、あまり入り込めなかったかな。
階段と障子でシンプルにシーンを構成(美術は大田創)。下手奥で作曲の林正樹がピアノをひいて、物語を進めていく。雨音や、高い位置に浮かぶ月が印象的だ。

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