La Donna del Lago
La Donna del Lago 2015年12月
ニューヨークでの観劇はいよいよ憧れのMetへ。春の初演時に、ライブビューイングで感動した、ロッシーニLa Donna del Lago (湖上の美人)の再演だ。Metropolitan Opera(メトロポリタン・オペラ)下手寄り前の方のいい席で$230.00。ボローニャ歌劇場の来日で聴いたことがある、指揮者Michele Mariotti(ミケーレ・マリオッティ)の姿がみえて、のっけから感激。
物語は16世紀スコットランドの甘い騎士物語。美しくも聡明なElenaのJoyce DiDonato(ジョイス・ディドナート)が、超絶技巧のベルカントを余裕でこなし、貫禄たっぷりだ。もう、オペラ界の美空ひばりかと呼びたい。9月のロイヤルオペラ来日公演「ドン・ジョバンニ」でも聴いた人だけど、すぐ目の前で、しかも近ごろ人気のロッシーニという、この上ない贅沢さ。
RodrigoのJohn Osborn(ジョン・オズボーン)、MalcolmのDaniela Barcellona(ダニエラ・バルチェッローナ)も期待通り、色気と説得力があって申し分ない。一方、GiacomoⅤのLawrence Brownlee(ローレンス・ブラウンリー)は、頑張ってます、という感じがあって、今ひとつだったかな。彼も世界的なロッシーニ歌いとのことだけど、何しろライブビューイングではこの役だけキャストが違ってフローレスだったので、もっと軽々と歌ってほしかったのです。
湖畔の家を取り囲む爽やかな自然や、反乱軍の高揚がロマンティック。ラストに一転、超豪華な宮殿のシーンになって、金ピカ衣装の貴族たちがずらり並ぶのも、リアルに見ると一層、インパクトがある。
オペラハウスはリンカーンセンターに光り輝くようだし、内部は金と赤を基調にしていて、シャンデリアが豪華。宮殿にいるみたいで、それだけで気分がアップします。んー、オペラはこうでなくっちゃ。
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