Die Fledermaus
Die Fledermaus 2015年12月
ようやく冷え込んできた年末のNY。憧れのメト2回目は、年末らしくヨハン・シュトラウス2世のオペレッタ「こうもり」で弾ける。2008年のフォルクスオーパー来日公演で観た、貴族たちの退廃的な恋愛喜劇だけど、メトの手にかかると金ぴかゴージャスになり、劇場や聴衆の雰囲気とも呼応しちゃう。英語での上演。Metropolitan Opera(メトロポリタン・オペラ)の1F中央あたりで $140.00。休憩2回、3時間半弱。
指揮はメトの象徴James Levine(ジェイムズ・レヴァイン)! 腰痛のせいか、なんとオーケストラボックスに特別にレールを設置、車いすに乗ったままで登場したけど、タクトは踊ってましたねえ。
歌手陣がまた安定感があり、金持ちの浮気者Eisenstein伯爵はToby Spence(トビー・スペンス)、仮面で駆け引きを演じる妻Rosalindeは、2011年のメト来日公演に参加していたSusanna Phillips(スザンナ・フィリップス)。そして以前に観た時はカウンターテナーが演じていた、謎の遊び人Orlofsky公爵の役は、なんとライブビューングの案内役でお馴染み、Susan Graham(スーザン・グラハム)が男装で。この人は普通のオペラで聴いてみたかったかも。
映画や演劇を手掛けるJeremy Sams(ジェレミー・サムズ)の演出は世紀末、1899年の大晦日という設定。華麗なバレエをふんだんに散りばめ、特に2幕が圧巻だ。舞台いっぱいの巨大シャンデリアの前に、さらにダンサー2人が乗ったシャンデリアが降りてくる。客席も沸いてました。
セットも衣装も徹底的にキンキラ。たまたまノイエ・ギャラリーで「Woman in Gold(アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ)」を観たばかりとあって、クリムトっぽさが楽しかったです!
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