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講談「清水次郎長伝 お民の度胸」

古遊座吉例新年会  2015・2

古典芸能好きが集まる新年会で、4代目宝井琴調の1席を聴く。スパイラルのラウンジ「アンクルハット」で。
慶応2年の荒神山の喧嘩が元になった侠客の物語を、3代目神田伯山がアレンジして十八番とした「清水次郎長伝」。浪曲師の2代目広沢虎蔵が、伯山の語りを聴いて浪曲に仕立て、ヒットさせた。伯山は嫌っていたらしいが、人口に膾炙させた功績はある、などと振っておいて「お民の度胸」。
森の石松が都鳥の吉兵衛に、1対10で騙し討ちされ、満身創痍で兄弟分の七五郎宅にたどり着く。かくまった七五郎とお民の啖呵が小気味いい。そして卑怯と言われて飛び出しちゃう石松の単純さ。破滅的なアウトローのストーリーだけに、琴調さん、やっぱり迫力がありました。

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