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落語「妾馬」「淀五郎」

第八回咄と小唄の会  2015年1月

40人くらいのファンが集まった、ねぎし三平堂での恒例の会。2000円。
ちょっと遅れちゃって、三遊亭萬窓の「妾馬(めかうま)」から。以前、志の輔さんの「八五郎出世せず」を聴いたことがあるけど、こちらはさらっと率直なバージョン。お屋敷奉公している妹が世継を産んだと聞き、町人八五郎は大家の羽織を借りて会いに行く。がらっぱちぶりが歯切れよくて、面白がる鷹揚な殿様といい対照。都都逸も決まってた。

中入りを挟み、千葉しんの三味線で「恐怖」の小唄披露です。まず眼鏡をかけた正蔵さんが、夏から稽古していたという「川風に」。そして上がったばかりだという「お互いに」。本人は気持ちいいと言ってたけど、相変わらず高低が激しくて、難しそうですね。
続いて萬窓さんが節分にちなみ「吉三節分」。練馬あたりの農家で節分に、茄子と菊で豆を炒ったという珍しい風習を説明してから「年越し」。芝居っぽくセリフが入ってのどかな「福はうち」がいい景色でした。

最後は正蔵で、キャストが若返った1月の浅草歌舞伎に行った、客席が華やかで寄席とはだいぶ違う、というマクラから、得意の芝居ネタ「淀五郎」。相中の澤村淀五郎が、急な代役で忠臣蔵の判官に大抜擢されるが、肝心の四段目で由良助の市川團蔵が花道の七三に控えたまま近寄ってこない。目をかけてくれたはずなのに、意地悪なタチでどこが悪いか教えてくれず、淀五郎は悲壮にも本当に切腹してやろうと思い詰める。しかし暇乞いに訪ねた名優・中村仲蔵が型を教えてくれて、見違えるように上達し、ハッピーエンドとなる。三遊亭白鳥のパロディで聴いたけど、こういう噺だったんだなあ。
忠臣蔵の見せ場の演技はもちろん、出世の仕組みや文楽までまじえた場面などの解説が、芝居好きらしくて微笑ましい。芸談だけに自虐ネタもチラリ。面白かったです。

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