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半神

東京芸術劇場×明洞芸術劇場国際共同制作「半神」 2014年10月

原作・萩尾望都、野田秀樹との共同脚本による1986年の戯曲を野田が演出。ソウル公演を経た、日本スタッフ、韓国キャストによる韓国語上演だ。政治状況に負けない気概に、まず拍手。東京芸術劇場プレイハウスの1階中央、いい席で5000円。2時間弱。

賢い姉シュラ(チュ・イニョン)と美しい妹マリア(チョン・ソンミン)は9歳の結合双生児で、世間から隔絶して生きてきた。ついに迎えた分離手術の昏睡のなかで、スフィンクスやマーメイドらの神話世界に迷い込む。果たしてどちらが生き残るのか。
DNAを思わせる螺旋階段や、黒板に描かれた1/2+1/2=2/4という「螺旋方程式」などのイメージを散りばめ、愛や孤独を描いている、らしい。個人的には少女らしいコンプレックスと嫉妬、そして克服と成長の物語に思えたかな。イヤホンガイドで日本語通訳を聴くスタイルだったので、正直、舞台に入り込めなかったのが残念。夢の遊眠社時代の代表作で、5度目の上演だそうです。

冒頭の稽古場で台本を読み合わせするシーンから、俳優陣の動きにキレとスピード感がある。伸縮する衣装で2人つながって動き回りつつ、性格の対比をみせた主演の姉妹、そして家庭教師役のイ・ヒョンフンに切なさがあって、いい。400人ものオーディションによる選抜だとか。後方でバンドが演奏。 プログラムを入り口で配るスタイルでした。

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