社長吸血記
ナイロン100℃42nd SESSION「社長吸血記」 2014年10月
作・演出ケラリーノ・サンドロヴィッチ。うらぶれたビルの屋上のワンセットで、何やら反社会的ビジネスを営む会社の群像をシュールに。本多劇場の中央前寄りで6900円。休憩無しの2時間半弱。
この劇団では大河ドラマ風の「百年の秘密」「わが闇」が印象的だったけど、今回はかなりナンセンスだ。「フローズン・ビーチ」路線なのかな。
社長が失踪してしまって、混乱気味の会社を舞台に、一見平凡な社員たちが、あくどいトラブルやら愛憎やらを繰り広げる。細かい笑いを散りばめつつも、かなりブラックな味わいだ。
間に元社員らしき老人たちが集まってきて、再び会社を始めようとする幻想的なエピソードが挟まる。全体のつながりは不明で、ちょっと消化不良だったかも。
お馴染み三宅弘城、大倉孝二、みのすけ、犬山イヌコ、峯村リエらが2つのストーリーを演じ分け、不条理なセリフを達者にこなす。キャラそれぞれの印象は薄めだけど。客演で、裏のある女性社員の鈴木杏が確かな存在感。隣のビルに住む男と、ロッカーを出入りする調子っぱずれの探偵という2役の山内圭哉が、飛ばしていた。ほかにお笑いコンビのかもめんたるも。
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