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十九歳のジェイコブ

十九歳のジェイコブ  2014年6月

中上健次が1978年から80年にかけて執筆した原作を、「サンプル」の松井周脚本、「維新派」の松本雄吉演出で。音楽監修は菊地成孔(なるよし)だ。新国立劇場小劇場の中段上手寄りで4800円。休憩なしの2時間。

新宿のジャズ喫茶でドラッグにおぼれるジェイコブ(石田卓也)と金持ちのユキ(松下洸平)、はすっぱなキャス(横田美紀)、ロペ(奥村佳恵)。若者たちの無軌道と崩壊を乾いたタッチで描く。ジェイコブは父かもしれない高木(石田圭祐)の存在や兄の死にとらわれており、やはり家族との間に葛藤を抱えるユキはバクーニンを読み、大企業爆破を妄想する。
淡々と進む、現実とも幻影ともつかないシーンはとらえどころがない。自分が中上作品に馴染みがないせいか。暗い舞台にベンチ数個で場面を構成しており、街中で鳴り出す赤い公衆電話や鮮やかな色に塗られた家中の日用品、大音響で鳴るヘンデルなどなど、イメージは豊富なのだけど。ところどころ背景のスクリーンに小説のテキストを流すスタイル。
若手はみな頑張ってましたね。カーテンコールは無しでした。

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