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小沢征爾音楽塾「フィガロの結婚」

小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクトⅫ モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」オペラ・ドラマティコ形式  2014年3月

2000年からオペラを通じて、次代の音楽家を育てているプロジェクトの演奏会。若いオケの面々が頼もしくて、ニコニコしちゃう。昨夏の室内楽アカデミー奥志賀と同様、ホール全体に応援ムードが満ちて気持ちいい。指揮は塾長の小澤征爾とMETのテッド・テイラーによる珍しい振り分けで、演出はデイヴィッド・ニースだ。ロームミュージックファンデーション主催。ホワイエには著名人も目立つ東京文化会館大ホール、前の方で1万8000円。休憩2回で4時間弱。

今回命名されたという「ドラマティコ形式」は、「本格オペラ劇場での凝縮した表現」だそうで、オケは客席最前列と同じ高さにいる。ボックスに入っていないから、表情がよくわかって面白い。その後方、高めの位置に歌手が登場するセットがあり、確かにシンプルだけど、古風で正統派の印象だ。衣装はMET制作だし。
振り分けはテイラーがチャンバロも弾きつつ指揮し、ここぞというところで小澤さんが下手からとことこ現われて、存分に振る。椅子を置いていたけど、ほとんどの時間は立っていて、とても元気そうなのが嬉しい。オケも生き生きしてました。

歌手陣は米国で活躍する若手が多く、アルマヴィーヴァ伯爵のクレッグ・ヴァーム(バリトン)が溌剌とし、なかなか格好いい。フィガロのウェイン・ティグス(バス・バリトン)は出だしの声が弱かったけど、長身でなかなかの喜劇役者ぶりだ。伯爵夫人のシャーン・デイヴィース(ソプラノ)、スザンナのデヴン・ガスリー(ソプラノ)も安定しており、ケルビーノのドイツ出身・リディア・トイシャー(ソプラノ)が可憐。日本勢ではマルチェリーナのふくよかな牧野真由美(メゾ)が堂々頑張ってました。

カーテンコールは小澤さんが客席からコーチ陣を呼び上げて3度。感動的だなあ。ドナルド・キーンさんや鈴木京香、小澤家の面々、経済人らがいらしてました~

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