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ライクドロシー

M&O playsプロデュース「ライクドロシー」  2013年11月

お気に入り倉持裕の作・演出で、2月の「cover」以来です。下北沢本多劇場の後ろ寄り中央で7000円。若い男女を中心に客層は幅広く、立ち見も出る盛況だ。休憩無しの2時間。

「オズの魔法使い」をイメージした可愛らしいファンタジーだ。プログラムの装丁もまるで絵本。ある島に流れ着いた脱獄囚のアクロ(高橋一生)、バイス(片桐仁)、リオ(塚地武雅)はそれぞれ知恵、優しさ、勇気という足りない部分を抱えている。勝ち気な娘マッツ(長澤まさみ)に率いられて芸術家に化け、スラー実はマッツの兄ウルバ(川口覚)を救おうと、独裁者ザボット市長(銀粉蝶)と闘う。
往年のハリウッド映画みたいな、小ネタ満載の上質なコメディ。トンネル掘りというテーマは普遍的だし、軽やかな笑いにますます磨きがかかっている感じだ。もちろん可愛いだけでなく、市長と双子の姉シーベル(銀粉蝶の2役)の対立を解こうと、アクロが必死で演説するシーンには、身近ないじめから地域紛争までに通じる確かなメッセージもある。

長澤まさみがすらりとして、声も出ていて予想以上の達者なコメディエンヌぶり。大好きな高橋一生クンら、脱獄3人組もそれぞれ切なさがにじんで、いい。そして銀粉蝶が大きなカツラで銃を振り回し、存在感をいかんなく発揮。悪役がはまらないと、ファンタジーは気恥ずかしくて成立しないと思うんだけど、このかたはどんな荒唐無稽でもこなせて、さすがです。さいたまネクストシアターの川口クンが健闘。
客席にはなんと三谷幸喜さん、瀬戸康史クンが来てました~

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