かもめ
シスカンパニー公演 KERA meets CHEKHOV Vol.1/4 「かもめ」 2013年9月
ケラリーノ・サンドラヴィッチが上演台本・演出。ついにチェーホフの4大戯曲にチャレンジするという企画の1作目だ。Bunkamuraシアターコクーン、中央前の方のいい席で9500円。ケラさんだし、豪華キャストだしで、客層は幅広い。15分の休憩を挟んで2時間40分。
19世紀末、帝政末期のロシア。若者コースチャ(生田斗真)は伯父(山崎一)の屋敷に身を寄せつつ、前衛劇の創作を模索しているが、大女優の母アルカージナ(大竹しのぶ)と愛人の流行作家トリゴーリン(野村萬斎)は相手にしない。それどころか美しい恋人ニーナ(蒼井優)はトリゴーリンに魅せられ、モスクワへと去ってしまう。2年後の嵐の夜、作家の道を歩き始めたコースチャは、落ちぶれて旅回りの女優となったニーナと再会、絶望から命を絶つ。
登場人物は全員誰かに片思いをし、さらに世代間や都市と田舎の対立に傷ついている。そんな思い通りにならない人生を、あるがままに写しとった喜劇。演出も山崎一がみせる奇妙な動きなど、全編にユーモアと皮肉がたっぷりで、特に後半はいいテンポだ。
俳優陣はもちろん達者。それだけにバランスが難しかったかな。ロトー・ゲームを指図するシーンなど、堂々たる大竹が舞台を制圧し、萬斎も独自の存在感を示す。2人に比べると神経質な生田、純な蒼井は引き気味で、ちょっと残念。知的な色男の医師・浅野和之と、意外にタフな管理人の娘・西尾まりが得してた。
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