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地下室の手記

カタルシツ「地下室の手記」  2013年7月

大好きな前川知大の脚本・演出。劇団イキウメの別館と位置づけた「カタルシツ」の第一弾だ。劇団でのSF的な作風と違い、ドストエフスキーの小説をベースにセリフ劇を展開。客層は若い。赤坂レッドシアター中央後ろの方で3800円。休憩無しの1時間半。

地下室に閉じこもった40歳の独身男が、ネット動画の生配信で自分を取り巻く状況や人間関係への不平不満を言いつのる。前半は安井順平のモノローグが続き、正直、ありがちな屈折や、畳みかけるようなイタイ言動に辟易としたけど、風俗嬢との出会いあたりから物語が動いて面白くなった。
社会への不適合という普遍的なテーマを、後方のカーテンに流れる「ニコ生」用語のコメントで今風に味付け。すぐ隣にある、あるいは自分自身の中にもある無数の匿名の「地下室」をイメージさせる。知的で、相変わらず巧いなあ。

安井さんは劇団の通常公演だと「獣の柱」の部長とか、ちょっと大人の役回りで抑えめな印象をもっていた。今回はほぼ一人芝居とあって、観客を巻き込みつつしゃべりまくり、いいリズムで笑わせる。客演の小野ゆり子も、しなやかでよかった。この人、大森南朋の奥さんなんだなあ。若いなあ。
ほぼ地下室のワンセットに、カーテンの陰から家具を出し入れしてスムーズに場面転換していた。電子レンジのギャグがツボでした~

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