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柳の家の三人会「花筏」「金明竹」「紺屋高尾」

柳の家の三人会  2013年6月

飛び道具ありの喬太郎、技巧安定の三三、御曹司の花緑という、個性的な売れっ子揃い踏み柳家の会。レベル高かった! 一門だからか妙に張り合う空気もないし。練馬文化ホール大ホール、前の方中央で、表情の工夫もじっくり見えました~ お得な3600円。

前座が始まったところで会場に滑り込んだ。花緑さんの弟子・花どんで、間抜けな見習い泥棒の話「出来心」で、空き巣狙いにでかけるところまで。
続く1席目はいきなり喬太郎さん。青い絽の羽織が夏らしい。会場の広さ、練馬の地名、当日の通り魔ニュース、人気ドラマのフレーズ、座布団で解説する小さんの相撲中継鑑賞法など、いつもの弾けたマクラで存分に沸かせてから「花筏」。人気大関の替え玉で銚子の興行に同行した提灯屋が、めっぽう強い網元の息子と立ち会うハメになる。地元の落語ファンがやけに巧かったエピソードをまじえつつ、声を低くした親方とのやり取りとかが馬鹿馬鹿しくて、相変わらず絶妙だ。

15分の中入り後、飄々とした足取りで三三さん。昨秋に、やっぱり喬太郎さんの後で出たとき、ちょっと肩の力が抜けてきたかな、と思ったけど、今回さらに人物に可愛らしさが加わって、とてもいい感じでした。中村橋に住んでいた頃の西武線、師匠小三治の湯飲みのエピソードなどから「金明竹」。前半の松公のあっけらかんとしたトンチンカンさ、そして後半、使いの関西弁の言い立てがどんどんスピードアップして、見事。前に志らくの英語バージョンで聴いたけど、あえてまっとうに語ったのが好印象です。
トリは花緑で、マクラもそこそこに「紺屋高尾」。意外な大ネタでちょっと会場がどよめく。前の2人に比べると硬いし、現代的な雰囲気なので、以前に聴いた談春、志の輔のような深みはない。でも持ち前の華とゆとりという武器がある。聴きやすくて、ストレートな純愛噺が似合っていた。一夜明けて告白という展開で、随所でみせる久蔵の声にならないセリフが、思いこみの激しさを表す。口が回らなかったところは、うまく笑いにしてましたね。楽しかったです!

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