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立川談春「三方一両損」「包丁」

立川談春独演会2013 デリバリー談春  2013年5月

「デリハル」シリーズにまた行ってきました。立派なサンパール荒川大ホール、後ろのほう左寄りで3800円。
立川春吾の「崇徳院」の途中で滑り込む。若旦那の恋煩いを案じた旦那に頼まれ、「瀬をはやみ」の歌だけを手がかりに一目惚れの相手を探す。ちょっと長めの噺にしたのかな。折り目正しい語り口が好印象。

談春さんが登場し、周囲から江戸っ子っぽいと言われる、それは短気だけどすぐ許すから、今日も地下鉄に乗っていて洒落たランドセル(リュック)や滑車(キャリーケース)にぶつけられて頭にきて…といったマクラから1席目は「三方一両損」。お馴染みの噺だけど、この人にかかるとやっぱり巧くて、啖呵のスピード感が気持ちいい。左官と大工の意地の張り合いも凄いが、大家同士の喧嘩好きも相当なもの。どうみても大岡越前に誉められるようなキャラじゃないよなあ。
中入り後、2席目はマクラ無しで「包丁」。初めて聴いた演目だが、絶品でした。博打打ちの寅が久々に江戸に舞い戻り、昔なじみの兄貴・常に出くわす。鰻をおごってもらいながら話を聞くと、「清元の師匠のヒモをしているが、堅い女で息が詰まるし、若い恋人ができたので別れたい、間男のふりをしてくれ」とひどい企みを持ちかけられる。承知して常の家に上がりこむものの、うまく口説けず、逆ギレして常の策略をばらしてしまう。そこへ当人が包丁片手に帰ってきて…という、どうしようもない小悪党の噺だ。大爆笑はないし、泣かせるわけでもない。ところが欠点の多い男女3人の、なんとも人間くさい感じがほろ苦くて、フランス映画みたい。途中で小唄もあって、談春さんらしい味わいを堪能した。
最後のコメントは、チケットがとりにくいと言われている割に空席が目立つとか、おごらないようにしなくちゃとか、けっこう屈折してました~

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