« 歌舞伎「伽羅先代萩」「廓文章」「梶原平三誉石切」「京鹿子娘二人道成寺」 | トップページ | バブー・オブ・ザ・ベイビー »

文楽「一谷嫩軍記」「曾根崎心中」

第一八三回文楽公演第一部「一谷嫩軍記」「曾根崎心中」  2013年5月

人気演目目白押しの5月公演、第一部。国立劇場小劇場は満員御礼だ。左寄り後ろの方で6500円。

高木秀樹さんの解説を聴いてから「一谷嫩軍記」をまず2時間。歌舞伎版では団十郎さんや吉右衛門さんで観た時代物だ。物語は鉄拐山を駆け下りるまさかの鵯越えで有名な須磨・一の谷合戦のあと。いまさらですが「双葉」とは若武者・敦盛と小次郎のことだったんですねえ。首実検で義経が扇の骨の間から改めるシーンで、人形の視線を調節するのが難しいのだそうだ。
今回は熊谷桜の段を三輪大夫、熊谷陣屋の段の前を呂勢大夫・清治さん。後の英大夫・團七が聴きやすかったかな。剛胆かつ悲哀漂う直実は玉女さんがぴったり。義経も端正さがはまる清十郎、藤の局は和生。相模の紋壽が体調不良から途中で引っ込んでしまい、急きょ頭巾の人(左の勘弥さん)がつないで大詰めは勘十郎さんがリリーフするハプニングがあった。勘十郎さん、楽屋入りしたとたんの登板、しかも細やかな演技でさすがです。紋壽さんもおおごとではなかったようで、ひと安心。

30分の休憩に2Fの食堂でランチを食べてから、がらりと雰囲気を変えて世話物「曾根崎心中」を2時間弱。心中という言葉自体が禁止されたんですね。人形は以前にも観たお初・蓑助さん(冒頭だけ一輔)、徳兵衛・勘十郎さんの黄金コンビで、美しくも安定感がある。九平次は玉志。天神森の前までみんな頭巾をつけていたのが、ちょっと残念だったけど。
大夫・三味線のほうは生玉社前の段は松香大夫、山場の天満屋の段は源大夫・藤蔵コンビ。源大夫さんはとても音楽的だ。やはり迫力という点では物足りないけれど。荻生徂徠が絶賛したという名調子、天神森の段は津駒、咲甫ら大夫5人、三味線は寛治さん、清志郎さん、龍爾、寛太郎くん、清公。

ロビーには正蔵さんの姿も。三谷文楽が8月に再演の予定らしく、盛り上がって欲しいです!

« 歌舞伎「伽羅先代萩」「廓文章」「梶原平三誉石切」「京鹿子娘二人道成寺」 | トップページ | バブー・オブ・ザ・ベイビー »

文楽」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 文楽「一谷嫩軍記」「曾根崎心中」:

« 歌舞伎「伽羅先代萩」「廓文章」「梶原平三誉石切」「京鹿子娘二人道成寺」 | トップページ | バブー・オブ・ザ・ベイビー »