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趣味の部屋

パルコ劇場40周年記念公演「趣味の部屋」  2013年4月

中井貴一が企画に参画し、脚本が「リーガル・ハイ」などの古沢良太、演出が行定勲という豪華スタッフが揃った舞台。客層は幅広い。パルコ劇場1F中央あたりのいい席で8000円。

男5人が仕事や家庭を離れ、各人の趣味を存分に楽しむために、共同でマンションの一室を借りている。平和な大人の秘密基地。しかしメンバーの1人が行方不明だという報せを発端に、それぞれの秘めた思いが明かされていく。小ネタを丁寧に生かして、笑いがてんこ盛り。これでもかとどんでん返しが続くサスペンスでもある。まさにウェルメイドなエンターテインメント。客席はよく沸いてました。演劇が隠しテーマになっているのも心憎い。

とにかく役者陣が達者だ。白い縁取りのある「趣味の部屋」のワンシチュエーションというシンプルな設定で、照明や音楽のアクセントはあるものの、休憩無しの2時間を、会話のキャッチボールで埋め尽くして全く飽きさせない。
特に中井貴一。いつもの生真面目さをベースにしつつ、振幅の大きい人物像の変化が鮮やかで、カンパニーの中核としての自負を感じさせる。ジグソーパズルネタで美味しいところをさらう戸次重幸、そして川平慈英、かき回し役の原幹恵もハキハキ。押し引き自在の白井晃が、全体を絶妙にとりまとめる。思い切ったガンダムコスプレは一見の価値あり。
つまりは楽しかったです! 中村トオルさんが来てました~ 長身だなあ。
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