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落語会「芋俵」「金満家族」「禁酒番屋」「源平盛衰記」

桂文治襲名記念落語会 祝十一代目三人会 2013年4月

練馬文化センター小ホールの中央で3500円。
開口一番は桂たか治で「芋俵」。泥棒が俵に与太郎を入れて、質屋に持ち込む。芋を拝借しようとした小僧が手を入れてくる。くすぐったい噺の割に、ちょっと硬いかな。
続いて落語芸術協会の昔昔亭桃太郎。1945年生まれだけど、もう少し年配にも見えるたたずまいだ。飄々とした口調で、国民栄誉賞の長嶋との思い出、ブログに書かれちゃうから面白い話ができない、というマクラから「金満家族」。桁違いの金持ちぶりが馬鹿馬鹿しくて楽しい。
続いて待ってました、柳家喬太郎。こちらは落語協会ですね。春の新社会人のふるまい、学生の新歓コンパの醜態で笑わせてから「禁酒番屋」。禁酒令の出た家中。大の左党の近藤から注文を受け、酒屋がなんとかして酒を届けようとして、見張りのお侍と駆け引きする。お侍だって取締にかこつけて酒を飲みたいのだからタチが悪い。その酔いっぷりが見事だ。いつもの客席とのやり取りも絶妙。
そして落語芸術協会に戻って主役の桂文治さんが登場。2月にも聴いた流れで、池袋の進藤さんなどのマクラから「源平盛衰記」。脱線が面白いわけですが、今回は出身地宇佐の説明はなくて、「扇の的」の講談調の言い立てまできっちり。

中入りを挟んでなぜか文治、喬太郎、桃太郎のトークショー。幕が上がると桃太郎さんはもう普段着だ。先代文治さんの襲名の難しさを話すあたりは、会の趣旨に合っていたけれど、その後は特にテーマはなく、ギャラのこととか、学校寄席の苦労とか。桃太郎さん、勝手なようでいて時間はチェックしていて「あ、もう打ち上げに行く時間なので、このへんで」って強引にまとめてました。パンフレットの一筆「落語家は長命か短命か」と合わせて、桃太郎さんを堪能。
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