« 4 four | トップページ | マダムバタフライX »

ランメルモールのルチア

富士通コンサートシリーズ「ランメルモールのルチア」  2012年11月

ワレリー・ゲルギエフ指揮、マリインスキー歌劇場管弦楽団の来日公演。サントリーホール大ホールの2F右端でS席2万7000円。オペラのコンサート形式は初体験だったけど、以前METのライブビューイングで観た「歌う女優」ナタリー・デセイによるベルカントオペラを体感したくて、足を運んだ。休憩を挟み3時間弱。期待通りの圧巻でした!

オーケストラ、ゲルギエフのあとに歌手が登場、ステージ前列に椅子を並べて座る。小柄なドレス姿のデセイ(ソプラノ)は、終始集中力を漂わす。予定を変更し、前半で1幕から2幕までを一気に。恋人エドガルドとの2重唱「そよ風に乗って届くでしょう」、婚礼で登場人物それぞれの思惑、混乱が交錯する2幕ラストの六重唱「このような時に誰が私を引き止めるのか」など十分聴かせるが、表情には「まだまだ、こんなもんじゃないわよ」感が。そうですよね~ オーケストラは速いテンポで緊迫感を醸す。
休憩後にいよいよ「狂乱の場」。ホールを制する声量、上がったり下がったり超絶技巧を駆使しつつ、技に溺れることなく幼い恋心と深い絶望を表現して素晴らしい! 大拍手に対して相変わらず無愛想なのも、格好良いなあ。フルートではなく、本来意図されたグラス・ハーモニカが使われており、妖しい音色も面白かった。演奏はガラス楽器作家でもあるサッシャ・レッカート。

デセイと比べ周囲の歌手陣はどうしても見劣りがしたものの、ルチアを追いつめる兄エンリーコのウラジスラフ・スリムスキー(バリトン)が頭ひとつリードする存在感を発揮。エドガルドのエフゲニー・アキーモフ(テノール)も代役の代役ながら、終幕の「神に向かって羽ばたいた君よ」などで健闘。デセイのソロに惜しみなく拍手を送る姿が好ましかった。オーケストラの後ろにずらり並んだのは新国立劇場合唱団。カーテンコールではお馴染み合唱指揮の三澤洋史も登場した。

左右の高い位置に置いた字幕は少々読みにくかったものの、ライブビューイングでの予習効果でシーンが目に浮かび、十分楽しめた。後ろの端っこの席になんと小泉元首相の姿も。お喜びの様子でした~

« 4 four | トップページ | マダムバタフライX »

クラシックコンサート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ランメルモールのルチア:

« 4 four | トップページ | マダムバタフライX »