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咄と小唄の会「たがや」「四段目」「唐茄子屋政談」

第二回咄と小唄の会  2012年5月

思い立ってねぎし三平堂へ。雨上がりだが30人程度、着物姿の方もいる。2000円。前座は正蔵六番弟子の女性、林家つる子。
まず三遊亭萬窓がちょっと季節はずれの「たがや」。初めて聴く噺家さんですが、時代劇風の容貌とかっちりした語り口に好感が持てる。
続いて林家正蔵さんが、落語と歌舞伎の違いを語ってから、お馴染み「四段目」。丁稚の定吉が芝居好きがたたって蔵にほおり込まれるものの、暢気に忠臣蔵の真似事を始めちゃう噺を短縮バージョンで。幸四郎、吉右衛門兄弟のくすぐりを入れたりして安定感がある。

5分ほどの仲入りのあと、寄席のお囃子では最若手という三味線の千葉しんさんが登場し、順に小唄を披露。萬窓が「雑俳」「濡れてきた」。続いて正蔵が「腹の立つときゃ」「打ち水の」。当方、全く素養がないのだけれど、小唄というのは短いなかにリズム感が必要で、音の高低も激しい。うーん、これはかなり難しい芸ですね~
気を取り直して「唐茄子屋政談」をリレー。勘当され吾妻橋から身投げしようとした若旦那が叔父と遭遇、諭されて慣れない唐茄子(かぼちゃ)売りに出るところまでを萬窓。浅草寺あたりでへばっていると、通りかかった人たちが次々に唐茄子を買ってくれるくだり、江戸っ子の気っ風が爽快だ。
後半は正蔵。若旦那は帰り道、箕輪の裏長屋で出会った貧しい母子にほだされて、残りの唐茄子と売り上げをすっかり渡してしまう。経緯を疑った叔父と長屋へ戻ってみると、せっかくの厚意を因業大家に取り上げられ、母が首をくくったという衝撃の展開。若旦那が怒り心頭、大家をこてんぱんにやっつけ、母も一命をとりとめてめでたしめでたし、となる。講談調のなかに、若旦那を見守る叔父さんの情が染みました。

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