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ドン・ジョバンニ

ドン・ジョバンニ  2012年4月

お待ちかね、タイトロールでMETに出演したばかりのマリウシュ・クヴィエチェンが登場。新国立劇場オペラハウスの2階最前列で、2万790円(会員先行)。指揮のエンリケ・マッツォーラは愛嬌たっぷりで赤シャツ、赤ぶち眼鏡で登場した。25分の休憩を挟んで3時間15分。

歌手陣の水準が高く、大満足でした。何といってもクヴィさまが、さすがのスター・バリトンぶりを発揮し、頭ひとつ抜き出た存在感、2幕の甘~い「さあ、窓辺においで(ドン・ジョバンニのセレナード)」が出色だ。ライブビューイングで観たMETより躍動していたかも。やっぱりライブはいいなあ。ドンナ・アンナのアガ・ミコライ(ソプラノ)に気品と迫力があり、日本人キャストもなかなかで、特にフォルクス・オーパー専属という平野和(バス)のレポレッロは応援したくなった。
ほかにドンナ・エルヴィーラはニコル・キャンベル(ソプラノ)、ツェルリーナは九嶋香奈枝(ソプラノ)、騎士長のお馴染み妻屋秀和(バス)は石像姿がちょっとハナ肇風。ドン・オッターヴィオのダニール・シュトーダ(テノール)は美声だけど、今回のメンバーのなかでは調子が今ひとつだったか。東フィルも有名な序曲から、ぐんぐん劇的ムードを盛り上げた。

放蕩者ジョバンニが地獄に落ちたあと、残った人々がコミカルに歌う幕切れまでたっぷりと。グリシャ・アサガロフの演出は、舞台をカサノヴァの故郷ヴェニスに設定。18世紀末の衣装やゴンドラという伝統に、巨大なチェスの駒や美女の人形などの象徴的でコミカルな装置を取り混ぜていて、スタイリッシュだった。ジョバンニの衣装や、晩餐シーンの紫の色遣いが効いていた。

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