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「義経千本桜」「五十年忌歌念仏」

第一七八回文楽公演第二部 2012年2月

人気の第二部はほぼ満席。国立劇場小劇場の中央やや後ろめで、5700円。

まず「義経千本桜」の三段目。2時間半近くを休憩無しです。09年に大阪に遠征して観た演目。伏線が多くて凝ったお話だなあと、改めて思う。
導入の「椎の木の段」で平惟盛に会いに行く妻子一行に、ならず者・いがみの権太がいいがかりをつける。口で寛太郎が登場、奥は松香大夫休演で咲甫大夫。「小金吾討死の段」では権太の父・弥左衛門が、なぜか追っ手に討たれた小金吾の首を持ち帰る。文字久大夫さん。

続く眼目の「すしやの段」は、すし桶の取り違えなどいくつかの伏線が生き、どんでん返しの連続です。老母を困らせる権太のやんちゃぶり、端正な奉公人・弥助が実は惟盛とわかって、妻子と感動の再会、そのため弥助=惟盛をあきらめる娘お里の可憐なクドキ、惟盛の妻子を売る権太の悪企み、思いあまって弥左衛門が息子を刺す悲劇、実はびっくりの権太のモドリ、だけどその犠牲も結局は無用だった、という身も蓋もない怒濤のラストへ。この見せ場を、今回は大夫3人が語り分けました。住大夫、千歳大夫は前に観たときと同じ組み合わせだけど、ちょっと流れが途切れたかなあ。
冒頭はキング住大夫さん。さすがに説得力があり、もう少し長く聴きたかった感じ。続く源大夫さんのパートは休演のため英大夫が務め、後が千歳大夫。いつも通り熱演だけど、しみじみとした悲劇性が今ひとつか。こちらも前に観たお里の蓑助さんは、特に前半の弥助を誘うシーンがものすごく可愛い。小さな手招きが絶品です。権太の勘十郎さんは若々しいけど、意外に見せ場が乏しかったかな。惟盛は紋壽。

15分の休憩後、「五十年忌歌念仏」から「傘物狂いの段」。お夏清十郎ものの舞踏で、清十郎を追いかけるお夏の哀しさを、清十郎さんが華麗に。ややこしいな。大夫は呂勢大夫らの掛け合い。

Bunraku211  

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