素浄瑠璃「双蝶々曲輪日記」
竹本住大夫素浄瑠璃の会 2011年9月
素浄瑠璃鑑賞も、回を重ねてきました。日経ホールのやや後方左寄りで6500円。会場は大入りで、掛け声も。
第一部は「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき)」の「八幡里引窓の段」。お尋ね者となった力士・濡髪長五郎が別れを告げに、母を訪ねてくる。しかし母と暮らす先妻の息子・与兵衛は、めでたく与力に出世したところで、長五郎の逮捕を命じられていた…。世話物らしい親子の情と葛藤を、ほぼ1時間たっぷりと。
十五夜の、生き物を逃がす祭事「放生会」が季節感を表す。長五郎が与兵衛にみつからないよう、嫁おはやが屋根の引き窓を紐で開閉して、室内の明るさを調節する、その情景が鮮やかだ。必死で逃がそうとする母に涙する長五郎の、「謝りました、謝りました…」で拍手。場面場面の緩急に加えて、老いた母、体格の大きい長五郎、元遊び人で今は実直に生きている与兵衛と、元遊女おはや、それぞれの雰囲気もまた味わい深い。途中、客席で携帯電話が鳴っちゃうアクシデントが残念~
休憩を挟み、第二部は住大夫さんと麻実れいさんの対談。住大夫さんは子供の頃から宝塚を観ているそうで、ちょっと歌を口ずさんだり、9月公演の「三番叟」で、隣の文字久さんを叱っちゃった裏話を披露したり。いつものように楽しませてくれました。
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