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METライブビューイング「ワルキューレ」

METライブビューイング2010-2011第12作「ニーベルングの指輪 第1夜 ワルキューレ」  2011年6月

今季MET話題のリングで、2作目の上映に足を運んだ。1幕1時間強、2幕1時間半、3幕1時間強で、休憩を挟んでトータル5時間強とうい長丁場。覚悟を決めて、楽なプラチナシートの中央後ろを確保しました。1階もけっこう埋まってましたねえ。

来日公演では観ることができなかった御大ジェイムズ・レヴァインの指揮。しかもジークムントはヨナス・カウフマン(テノール)。
体調不良を伝えられるレヴァインは実際、歩くのも結構辛そう。解説はドミンゴ。1幕後の幕間にレヴァインの足跡を綴ったドキュメンタリーDVDを宣伝があり、ドミンゴとの長い付き合いが紹介され、指揮者の存在感の一端に触れる感じがしました。

本編の目玉は「ラインの黄金」に続いて、ロベール・ルパージュのチャレンジングな演出。もちろん鍵盤状の巨大メカを使うのだけれど、前回ほどありえない立体感や映像に目を奪われることはありませんでした。3幕冒頭、大盛り上がりの「ワルキューレの騎行」で戦乙女たちが上下するところは凄かったけど。新国立で実際に炎があがったときの方が、初リングだったせいか驚きましたよ。でも今回は舞台装置より、人間ドラマが前面に出て良かったと思います。

なかなか骨太のカウフマンをはじめ、ジークリンデのエヴァ=マリア・ヴェストブルック(ソプラノ)、ブリュンヒルデのデボラ・ヴォイト(ソプラノ)ら、全員がとにかく大迫力。ワルキューレ8人に至るまで粒ぞろいというのは、さすがです。ヴォイトはラストなんか、逆さ吊りだしね。
特にヴォータンのブリン・ターフェル(バスバリトン)、フリッカのステファニー・ブライズ(メゾ)が、貫禄も説得力もたっぷりで、カーテンコールの拍手が多かったかな。

特典映像はキャストへのインタビューのほか、金管楽器の基本動機(ライトモティーフ)の解説でした。
これで今季のラインナップは終了。結局、12作中7作も観ちゃいました。よく通ったなあ。有名演目を体験し、デセイ、フローレスといったスターをチェックできて、オペラの楽しみが深まった感じ。2011-2012は幕開けでいきなりネトレプコ対ガランチャですよ。楽しみだなあ。

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2週間近くも前に見たのに、今更ここで取り上げるのは、実は前のエントリーと関係が。 今回のMETライブビューイングで今回最も刺さったのが、3幕でのヴォータンと娘ブリュヒンデ(写真)のやり取り。 ヴォータンの決定的な自己矛盾をはらんだ指示を、娘ブリュヒンデが...... [続きを読む]

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