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チェーホフ?!

チェーホフ生誕150周年記念「チェーホフ?!」哀しいテーマに関する滑稽な論考 2011年2月

作・演出は元精神科医のタニノクロウ、ドラマトゥルク鴻英良(おおとり・ひでなが)。東京芸術劇場改修前ラストの自主企画だそうです。小ホールの中央前の方でS席4500円。開演前からマニアックな雰囲気。

フードをかぶった少年チェーホフ(マメ山田と、本物の少年)が、紙芝居のような額縁のなかに入っていって、前半は荒野、後半は病棟のようなところをさまよい、魔女や巨人、患者らと遭遇する。間奏曲を挟んで1時間20分、抽象的、断片的なシーンが続きます。心はどこにあるのか、心臓か脳か?とか。こういう難解さは正直、かなり苦手。

と思ったら、帰りに出口で鴻氏の注釈を配っていました。こんなの初めてだなあ。演劇批評家、ロシア芸術思想専門の鴻氏が、ドラマトゥルクという耳慣れない補佐役を務め、医師であったチェーホフの未完の論文「ロシアにおける医事の歴史」を翻訳したんだそうです。どうやら論文に出てくる、魔女の呪術や解剖学の論考などを材料に、小説のイメージも組み合わせて、チェーホフの精神世界を描き、同時に現代人の生活を批判している……のかな?

わからないながら、場面転換で人物がシルエットになるあたり、綺麗で印象的でした。魔女の鞠谷友子もスリムで美しい。ほかに貴婦人風の篠井英介、蘭妖子、手塚とおる。舞台前にバンドが陣取り、キーボード阿部篤志らも演技に参加してました。

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