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立川談春独演会「棒鱈」「文七元結」

立川談春東京独演会 2010年12月

よみうりホール。1階右寄りやや後ろの方で、3500円。観客はやや若めで、みな凄く楽しみにしている雰囲気です。

前座はなく、いきなり登場。談志さんが復活してついに「芝浜」をやる、こっちは違う演目にしておいて良かった、というビッグニュースがさらりとあって、まず2010年前半の話題、大相撲のどたばたを振り返る。可朝さんに習ったという、野球賭博の仕組みをひとくさり。あの5月の2人会の時かな? それから最近の海老蔵事件をからかい、「ああいう酒の上の間違いってのは本来、噺家がおこすべきなのに」という、ちょっと深いふりがあって、酒席の話「棒鱈」に入る。
江戸っ子二人が料理屋でいい加減酔っぱらっていると、隣の部屋に侍がやってきて芸者を呼ぶ。その田舎者ぶりに江戸っ子は我慢がならず…という馬鹿馬鹿しいお話。軽妙な人物の演じ分けが相変わらず巧い。特に年増女の真似。笑わせてくれます。

中入り後、予告していたご存じ「文七元結」。マクラなしに入り、演出も控えめな照明だけ。1時間15分じっくり聞かせて、まったく気を逸らさない。さすがです。
談春さんでこの噺を聴くのは、2008年の暮れ以来2度目。左官の長兵衛が、吾妻橋で文七に50両やっちゃうところ、江戸っ子気質というだけでなく、解釈が噺家さんによって分かれる。前回は、文七に言い聞かせてるうちに、自分のふがいなさに腹を立てて、という展開で、格好良かった。今回はうって変わって、文七の言い草から親に対する子の愛を思い知るという、まあ、感動必至の設定。泣けました~。その分、ほかの登場人物の造形は、前回よりあっさりしてたかも。
無邪気じゃないというか、人物が能弁すぎる、という意見もあるらしいけど、ここまで聴く者を集中させる力量は凄い。大満足でした!

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