ドリームガールズ
ブロードウェイ・ミュージカル「ドリームガールズ」 2010年5月
Bunkamuraオーチャードホール。なんとオーケストラボックスの上に作った最前列やや右の大迫力。S席1万2600円。若い女性グループが多かったかな。
ご存じスプリームスをモデルにしたブラックミュージカルのヒット作。以前に観た映画版はモータウンの光と影とか、時代背景も描きこんでいたけれど、舞台はもっとシンプル。とにかくパワフルな歌が主役で、爽快でした! セットは最小限で、後方のLEDを埋め込んだパネルを効果的に使い、映像を映し出したり、ステージの裾に見立てて遠近感をだしたり。
歌はもちろんソウル・R&B節で、ほんとノリノリです。極小のマイクを各人が額に貼って声を拾うスタイルだったけど、エフィー役のモヤ・アンジェラはほとんど地声でしたね。1幕のラストで去っていくカーティスへの思いを歌い上げるソロや、2幕冒頭で身勝手だった自分を反省するソロ、そしてなんといっても圧巻は、終盤にディーナ役のサイーシャ・メルカードとデュエットする名曲「リッスン」! 映画版オリジナルで、ビヨンセのソロだった印象的なナンバー。今回の舞台では二人でディーナの自立、友情の復活を力強く歌い上げて、涙がにじみました。ローレル役のエイドリアン・ワーレンも声に華があった。
男性陣はサブキャストの日で、マネジャーから音楽ビジネスの大立者に成り上がるカーティスはジェームズ・ハークネス、ダメ男のスター、ジミー役はダグラス・リオンスだったけど、二人とも危なげなく、なかなか色気がありました。ダグラスはカーテンコールもお茶目な感じだったし。
名唱ぞろいな分、踊りはさほど派手ではないけれど、1幕でカーティスらが各地のFM局に売り込みに行くシーン「バッドサイド」の輪になって踊るダンスが面白かった。華やかな衣装も楽しく、満足。
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