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志の輔らくご「こぶとり爺さん」「新釈猫忠」「しかばねの行方」

志の輔らくご ビギンザビギン 2010年7月

ル・テアトル銀座。すがすがしいロビーは七夕の飾り付けと風鈴でお洒落です。銀座にひっかけてBGMは「ビギン・ザ・ビギン」各種。まんなかあたりの席で5000円はお得感がある。満員です。

まずは今回の午後3時スタートってどうよ、というマクラがあって、「こぶとり爺さん」。子どもの読書感想文を書こうとする親が、この童話の教訓は何だ、という疑問をこねくり回す新作。軽妙です。
松永鉄九郎さんの格好良い長唄三味線を挟んで、動物園のシロクマの話から「新釈猫忠(ねこただ)」。小唄の師匠がアニキとよろしくやっているのを見つけたが、実は本人じゃない、猫が化けているらしい、その猫には事情があって、という狐忠信の猫バージョン。どのへんが新釈なのか、知識がないのでよくわからないんですが、いつもながらこの声でちゃんと女性が女性らしいなあ、と思う。

中入りを挟んで新作「しかばねの行方」。講談風の釈台を置き、元ネタは人気随一・東野圭吾著「怪笑小説」の短編「しかばね台分譲住宅」です、という説明をしてスタート。町内会長との絶妙の噛み合わなさ、地価を下げたくないという身勝手な論理の応酬、映画みたいなカーチェイスと盛りだくさんで、サービス精神がぎっしりですね。しかも、終わって後ろに引っ込むところで背中に…という夏場らしい、ブラックな演出も。間違いない感じでした~

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