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ジークフリート

ジークフリート 2010年2月

新国立劇場で1階中程やや左のいい席。2万3625円。

楽劇「ニーベルングの指輪」で昨年の序夜「ラインの黄金」、第1日「ワルキューレ」に続いて第2日を観る。上演も2年がかりだもんなあ。大作過ぎる。指揮は引き続き、髪がツンツンしているダン・エッテインガー、オケは東フィル。聴衆はやはり男性比率高し。開演前からさあ、ワーグナーだぞ、という雰囲気がいいです。

1時間近い休憩を2度挟んで、6時間近い長丁場。しかし全編に英雄の成長物語という明るさが漂い、とにかくパワフルで飽きさせない。「ワルキューレ」のメロディーが有名だけれど、「ジークフリート」が物語の核だという説もあるようです…

特にスーパーマンTシャツを着たタイトロールのジークフリートが、だだっ子、いたずら坊主のような造形で面白かった。演じるクリティアン・フランツは終盤になって、休養十分のブリュンヒルデと二重唱で対決する難しい役どころ。自分はほとんど出ずっぱりで圧倒的に不利なのに、すごい集中力でした! 07年にベルリン国立歌劇場来日公演でトリスタンを観ましたね。
対するブリュンヒルデのイレーネ・テオリンは前評判通り、貫禄のソプラノぶり。神々の権力欲やら抑圧やらを超越し、ちっぽけな人間という存在を中心にした、愛の世界に足を踏み出す。でも、行く手には破滅の予感が… 劇場特有の規模を生かした青空のスケールも大きく、盛り上がり十分でした~

キース・ウォーナーの「トーキョー」演出は相変わらず色鮮やかでポップ。何かを記録したフィルムをイメージさせる、斜めにかしいだ舞台とか、字幕のような謎めいた巨大文字に加えて、今回は1幕の「森の中の洞窟」にずらりと50年代風の家電が並んでいたりして、情報がぎっしり。2幕の「森の奥」はモーテルみたいだし。聴衆はいちいち考えさせられて忙しいです。

忙しいのはもちろん歌手陣も同じ。特にミーメは、1幕でばたばたと服を着替えたりしなければならないけど、ヴォルフガング・シュミットは性格俳優的な演技と達者な歌で、見応えがあった。2幕で着ぐるみ姿で空を飛ぶ、森の小鳥の安井陽子さんも頑張ってました! 昨年の「魔笛」の夜の女王も良かったけど、こういう愛らしい役柄が合っているんじゃないでしょうか。3幕初めのエルダ、シモーネ・シュレーダーは体中に文字を書かれちゃって、ちょっと気の毒だったけど… 後方の梯子を登ったり降りたりしてた妖精みたいな人たちも不思議で。情報過多の演出には異論もあるのでしょうが。いやー、満腹しました。

新国立劇場 オペラ「ジークフリート」 つるりんこの「いつもダラダラどこでもゴロゴロ」
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