松任谷由実コンサートツアー2009 TRANSIT
松任谷由実コンサートツアー2009 TRANSIT 09年10月
東京国際フォーラム・ホールA。2F3列のほぼ中央。8000円。
5000人規模のホールがほぼ満席。聴衆はかなり年齢層が高めで、男性も少なくなく、しかも2階席までかなりハイテンション。人気は衰えていないなぁ、と感心する。
コンサートでユーミンを観るのは、たぶん「YUMING BLOOD」以来ほぼ20年ぶり。「点滴うってる」と言いつつ、さすがのエンタテナーぶりで、感動しました! なんといっても曲のお洒落さ。そして独特の声質、ライティングの妙などによって、ホールいっぱい、鮮やかに「風景」や「宇宙」を描き出していました。歌唱力は相変わらずだし、ちょっと貫禄も増したけれど、ブランクを経て良い感じに肩の力が抜けたようにみえた。
曲目は、旅をテーマにした最新アルバム「そしてもう一度夢見るだろう」からが中心。舞台中央に大きな時計があり、回廊のような背景に写る映像とともに、時空を超える旅を描いてました。懲りまくりのプログラムも楽しい。美しい写真に、旅にちなんで搭乗券やら葉書やらを張りこんだもの。
まずロングドレス姿で、ピアノに向かって静かに幕開けし、ミニ回り舞台や炎、ワイヤー、瞬間移動などが続きイリュージョン風。とどめに「Bueno Adios」で、舞台上から一転、客席横にワープして登場する。「黄色いロールスロイス」でTシャツ姿になり、コーラスの今井マサキとシングアウトをしてみせたりして軽妙。それからアンプラグド風に転じて「幸せになるために」、懐かしすぎる「やさしさに包まれたなら」をじっくりと。名曲だなあ。
終盤はエンジンがかかり、もう圧巻。「自由への翼」はパーサー風の衣装で爽快。大好きな「Flying Messenger」の後、小野かほりのパーカッションソロの間にユーミンはスパンコールのミニに! がんがん踊りまくり、銀の紙吹雪を全身に浴びて突き抜けてましたねー。アンコールは期待通り「埠頭を渡る風」で盛り上がり、セット転換のスタッフも含めて一列に並んで挨拶した後、武部聡志のキーボード伴奏だけでしっとりと1曲。月並みですが、2時間強があっという間でした…
ちなみにホールAでのコンサートは初めてだったけど、天井が高くて椅子にゆとりがあり、ロビーや飲み物の販売スペース、トイレも充実していて快適でした。2階席だったせいか、低音が椅子に響くのがちょっと驚きだったけど。以下セットリストです。
1、航海日誌
2、ベルベット・イースター
3、ピカデリー・サーカス
4、時のないホテル
5、Bueno Adios
6、まずはどこへ行こう
7、黄色いロールスロイス
8、幸せになるために
9、やさしさに包まれたなら
10、ハートの落書き
11、夜空でつながっている
12、自由への翼
13、青いエアメイル
14、ジャコビニ彗星の日
15、Flying Messenger
16、守ってあげたい
17、Forgiveness
18、14番目の月
19、水の影
EC1、ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ
EC2、埠頭を渡る風
EC3、二人のパイレーツ
★東京公演中、私が訪れた次の日に、ゲストで加藤和彦さんが登場したそうです。今年は清志郎のこともあったし、なんだかとても寂しい…