グッドナイト スリイプタイト
グッドナイト スリイプタイト 08年11月
三谷幸喜作・演出。中井貴一、戸田恵子の二人芝居。パルコ劇場のG列。9000円。
どこにでもいる夫婦の、出会いと別れを描くコメディ。装置はシンプル。小さい回り舞台と、二人の心の距離感に合わせてくっついたり離れたりするツインベッドだけ。あと、変なペットも登場するけど。
テーマは夫婦という、いわば最小単位の人間関係。あえて、その心模様に絞り込んだ、非常に「小さい」物語だ。だからこそ、きめ細かい伏線が光る。ちょっと計算され過ぎぐらいだけど。互いに相手を大事にして、あきらめたものがあった、でも、全うできなかった、って感じがすごく切なかった。
主役は30年という時の流れなのかもしれない。舞台上で暗転の間に着替えたりして大活躍の中井貴一が、ちゃんと若々しく見えたり、老けて見えたりする。うまいなあ、と関心。小道具の転換も多くて、ややこしそうなお芝居なのに。まあ、頼りなさ、危うさはちょっと足りないかな。
効果音もこなしちゃう荻野清子さんらのバンドがおしゃれ。楽しかったです!
「グッドナイト スリイプタイト」1回目 れいの心模様
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