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コシ・ファン・トゥッテ

「コシ・ファン・トゥッテ」  2008年10月

ウィーン国立歌劇場、リッカルド・ムーティ指揮、ロベルト・デ・シモーネ演出。東京文化会館で。
A席で1階10列、6万円。かなり前の方の左寄りで、皇帝ムーティの横顔をじっくり眺める。舞台上の歌手とコミュニケーションする感じがわかって、面白かった。舞台に近いせいで、歌手の声の波動が感じられるほどで大満喫。

お話はモーツアルトらしい恋愛のどたばたコメディ。まあ、あり得ない展開なのだけど、「どうせ恋人だって死んじゃうかもしれないんだし」といったあたりの、女性のしたたかさが、時代を感じさせないリアルさで痛快。きらびやかな衣装や半円の壁を重ねる洒落た装置、楽隊を載せた船の登場など、古風な演出も楽しい。ハンマークラビアの伴奏でセリフをつないでいくところが軽快。

歌手陣も素晴らしいキャスト。特にマエストロが信頼するという、フィオルディリージ役バルバラ・フラットリはイタリア魂が炸裂したかのようで、完全に舞台を自分のものにしている感じ。ドラベッラ役アンゲリカ・キルヒシュラーガーも妖艶。二人の堂に入った入浴シーンは、ヴィーナスの絵のようでドキドキしましたね。
男性陣ではグリエルモ役バスのイルデブランド・ダルカンジェロもイタリア人で野性的、フェッランド役テノールのミヒャエル・シャーデは繊細です。狂言回しのデスピーナ役、小柄で溌剌としたラウラ・タトゥレスクと、ドン・アルフォンソ役ナターレ・デ・カローリスも格好良くて安定感があった。

オケ、歌手とも力任せでなく、小さい音がしっかり綺麗に響くのにびっくり。聴かせどころである重唱も見事な調和で、休憩を挟んで3時間があっという間。オペラっていいなあと、堪能しました!Photo

 2008/10/27 ウィーン国立 コシ・ファン・トゥッテ  クラシック音楽、オペラの道を究める!

ムーティ&ウィーン国立歌劇場 来日公演 「コシ・ファン・トゥッテ」  ETUDE

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