ZED
シルク・ドゥ・ソレイユ ZED 2008年10月
ディズニーリゾートに新設したシアター東京。左側から舞台を観るフロントビュー7列。1万5000円。フランソワ・ジラール作・演出。
舞浜からイクスピアリを抜けて専用劇場へ。銀の太陽が輝く外観が格好いい。ロビーで早速シャンパンとコーラ、カレーパイ、ポップコーンを買う。2900円。席でお酒を飲めるのがサーカスらしくていい。照明を落とした円形の劇場は2000人強収容。大き過ぎず、席にはゆとりもある。
始まる前からクラウンが客席でコミュニケーションして楽しませる。イスラエルのアッカーマン、ボグダノフの二人組。開けた本に飛び込んでショーが始まったとたん、さあっと幕がひかれ、天井から女性シンガーが下りてくる。スウェーデンのヨハンナ・リルヴィック。このスピード感はうまい。
内容はアルジェリアのグェリニックが演じる少年ZEDの冒険談だが、全編「ZED」語。ストーリーはあまり気にせず、民族音楽のような生演奏をバックにした超人的パフォーマンスに見入る。中国人グループの新体操的ラッソ(輪縄)に続いて、女性が長い布を体に巻き付け、信じられない高さを上下するエアリアル・ストラップが幻想的でとても美しい。目線が舞台とほぼ同じ高さなので、多国籍組のポール&トランポリンもふわっと飛び上がる感じがよくわかる。コロンビア組のハイワイヤー(綱渡り)は見上げすぎて首が痛い。さらに客席を守る網を張って、ロシア人グループの火のついたジャグリング。
30分の休憩中、プログラムとTシャツなどを購入。客席を一周し、正面のコントロールタワーが重装備なのがよくわかった。後半はロシア組のいかにも五輪選手が演じるバンキン(組体操)が圧巻。4段組みで片足立ちに驚愕する。エアリアル・ハンモックというのかな、女性二人が華麗に宙を舞う演目は、頭上近くに飛んできてドキドキ。稲垣正司のトワラーは危なげなくて見応えがある。スポーツバトンの世界選手権で11年連続優勝した人だとか。なんと最後は3本投げてました。再び網が張られてお約束のフライング・トラピス(空中ブランコ)。さらに力業のハンド・トゥー・ハンド。カナダの男女コンビで、急に動きがゆっくりになるので見ていて俄然力が入る。最後は華やかに全員登場して拍手!
途中、舞台廻しのクラウンが、釣りのシーンでミッキーの人形をつり上げたりしてお茶目。全体に大人っぽく、中東風のようなデザインも洒落ていた。アンケートに答え、クリアケースをもらう。帰ってから気づいたのだけど、演出全体がダンスのように流れており、決め技の前であまりわざとらしくタメたりしない。それだけに、いいところを見逃すまいと一生懸命目をこらすので、結構体力を使いましたー。楽しかったです!
「ZED」トライアウト公演 ゲームの王道
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