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赤坂大歌舞伎「江戸みやげ狐狸狐狸ばなし」「棒しばり」

赤坂大歌舞伎 08年9月

TBSの再開発で3月にオープンした赤坂ACTシアター。1万3500円。2階B列。
ちょっと高いけれど、勘三郎さんだから楽しませてくれるはず。結果的にコクーン「夏祭浪花鑑」のような凄み、迫力はないものの、期待通り気取らない下世話さ、サービス精神満載の舞台でした。

劇場は縦長で、回り舞台も花道もないものの、入り口階段に並べたのぼりや物売りの屋台で芝居見物気分を演出。思わず精巧な「助六」ストラップを買っちゃいました。早めに着いたので赤坂サカスでベルギービールを一杯飲み、いい気分。

さて、演目は二つ。まず「江戸みやげ狐狸狐狸(こりこり)ばなし」は、元女形で粘着質の伊之助と、怠け者の女房おきわが、おきわの浮気をめぐってだまし合うブラックコメディ。11場もあり、舞台上できめ細かく装置を転換するので大道具さんが大変そう。展開が早く、じっくりセリフを味わうよりも、激しくコミカルな役者の動きを楽しむ感じ。赤坂サカスに引っかけた「赤坂で傘さす」の駄洒落など、おふざけもたっぷり。
勘三郎の伊之助はもちろん、中村扇雀の怖くて色っぽいおきわに存在感があった。また、ずるくて情けないのに何故かもてる浮気相手の坊主重善に、すらりとした容姿の市川段治郎が意外と合っていたかも。

休憩のコーヒーブレイクを挟んで「棒しばり」。舞台は一転してすがすがしい「松羽目物」。正面に松を描いた鏡板があり、片岡亀蔵の大名と次郎冠者の勘太郎、太郎冠者の七之助が登場。奥に長唄連中、鳴物連中が並び、縛られたままの若手二人が軽快に踊る。杯を足の指で器用に挟んだり、扇を投げたり、はつらつとして好感がもてる一幕。特に勘太郎さんは汗だくの熱演で、セリフが勘三郎さんに似てきた印象もあり、拍手拍手でしたね。(2008・9)Photo_2 Photo

平成中村座 赤坂大歌舞伎 9/9観劇  My life is wonderful

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