5月文楽公演 08年5月
雨の中、国立劇場小劇場。1等席6500円。
文楽初体験。連れて行ってくれた人によると、5回観るとわかっ
てくる、とのこと。まずはイヤホンガイドで学びながらの鑑賞で
すが、字幕も出るし、床がくるくる回っていろんな人が演奏する
し、意外に派手で面白い、というのが第一印象でした。
演目はまず時代物で「鎌倉三代記」。入墨の段は吉田勘弥さん
の妻篝火が端正。大阪弁がリズミカルだ。
25分の休憩中にお弁当を食べ、続いて局使者の段。米洗ひの段
は桐竹紋寿さんが、終始生真面目な顔でコミカルな女房おらちを
遣うのが面白い。
がらりと雰囲気が変わって三浦之助母別れの段は竹本千歳大夫
さんが表情豊か、汗だくになって語ってくれる。オペラとはまた
違う音楽劇だなあと、思っていたら、最後に高綱物語の段では
桐竹勘十郎さんの三浦之助ら複雑に人間関係が入り組み、最後
には背景が変わって、木に登るアクティブなシーンもあって、
いろんな要素を楽しめた。
短い休憩のあと「増補大江山」戻り橋の段。こちらは幻想的な演
目で、京の橋の上に月が光ったり、鬼女と渡辺綱が夜空に舞って
稲妻が走ったり、スペクタクルな演出。吉田清之助さんが連獅子
のように若菜の髪を振るとやんやの喝采でした。人間国宝、鶴澤
寛治さんはじめ三味線、大夫も人数が多くて迫力があった。
終了後、伝統芸能情報館に移って特別に桐竹勘十郎さんのお話を
聞く。人形の仕組み、そこに命を吹き込む技の一端など、初心者
向けにお話くださり、楽しかった。人形遣いはたった37人とか。
びっくり。有り難うございました!
文楽5月公演 和のこころ
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