「イーゴリ公」
「イーゴリ公」 2008年2月
大雪のなかNHKホールへ。マリインスキーオペラ「イーゴリ公」。5万円。早めに着いて、外で待たされた間はちょっといらいらしたけれど、高価なせいか、どことなく通の人が多かった感じ。いい席には財界人の姿も。
ワレリー・ゲルギエフ指揮。エフゲニー・ソコヴニン演出。1階のなかなかいい席。もちろんロシアオペラは初体験です。オー ケストラの迫力、バレエの華麗さは期待通り。有名な「ポロヴェッツ人の踊り」を聴いていたら、なぜかとても切なくて、泣きそうだった。バレエの男性ソロ、イスロム・バイムラードフが綺麗。セットも照明で草原の雄大さを十分感じさせていた。
構成は北京で初演された「2007年ゲルギエフ改定版」。30分の休憩を挟んだ2幕構成で3時間半。通常1幕にあるガリツキー公一味が騒ぐ場面と、留守を守る妻、ヤロスラーヴナの嘆きが3幕、4幕に移り、最後にイーゴリ公が帰還して終わる。ボロディンのオリジナルは未完に終わっているから、変更に抵抗がないのかな。私は初めて観るので、特に違和感はなかったけれど。
歌手は主役イーゴリ公のアレクサンドル・モロゾフ(だと思うけれど)が急
遽代役だったからか、大胆に構成を変えているせいか、あまり声が出ていなくて残念。隣席の男性は全く拍手していなかった。厳しいなあ。
一方、息子ウラジーミル役のセルゲイ・セミーシクルと、脱走を手引きするオヴルール役のワシーリー・ゴルシコーフが、張りがあって良かった。拍手が多かったのは、ヤロスラーヴナのエカテリーナ・シマノーヴィチ。堂々としてましたね。
最後に2011年に会いましょう、と垂れ幕が出て、サービス精神と商魂を感じました。さすがです。
マリインスキー・オペラ「イーゴリ公」 ちゃむのバレエとオペラ観劇日記
マリインスキー/イーゴリ公 旅の記録
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