忌野清志郎完全復活祭
忌野清志郎完全復活祭 08年2月
武道館なんて何年ぶりだろう。年甲斐もなく、待ちに待った忌野清志郎完全復活ライブ。入り口で快気祝いの手ぬぐいをもらう。苦労してゲットしたアリーナ席8000円。舞台後ろまでぎっしりで、始まる前からお祭り気分だ。
オープニングで大画面に、闘病中のポートレートが流され、衝撃を受ける。髪が抜け、やつれている。撮影した時は、復活できるかどうかなんてわからなかったはずだ。ど
んな思いだったのか。けれど映像の中でどんどん元気になって、いよいよ本物が登場したら、すっかり元の風貌。3時間弱元気に唄ってくれて、泣きそう。
冒頭からNICE MIDDLEに新井田耕造が加わったダブルドラムで、前半のソロの代表曲はR&B色が強くノリノリ。中盤「いいことばかりは…」で、ギターを弾きながら格好良くチャボが登場し、一段と盛り上がる。
しかもアンコールの最初に至って、「よぉーこそ」ですよ。これから始まるのか。
すごい選曲だ。遠い昔の学生時代、日比谷の野音でRCを観た感動が蘇る。バンドがはけてから、一人残って弾き語りで「LIKE A DREAM」。そしてお子さんたちから花束。いやー、大音量で立ちっぱなしで疲れたけど、観客が幅広く、30代の普
通のサラリーマン風の人とか、夫婦連れが目立っていて、温かい感じのいいライブでした。
振り返ると清志郎という人は、何かとトラブルが多いし、政治的なメッセージは過激だけど、組織だったチャリティーとかは手がけないし、たぶん側にいたら厄介な人なんだろうな、と想像する。だからこそロックで、ブルースなんだし、感動を呼ぶんだと思う。「座って歌ったりするんじゃなくて、バンドに戻れて良かった」というMCが、胸にしみた。
★追記:09年5月に訃報が届きました。あんなに元気に歌声を聞かせてくれたのに… とても哀しいです。でも、あのライブ空間を共有できて良かった。
忌野清志郎完全復活祭@武道館 golgo139:用件を聞こう……。
1.JUMP
2.涙のプリンセス
3.誇り高く生きよう
4.ダンスミュージック☆あいつ
5.NIGHT AND DAY
6.デイ・ドリーム・ビリーバー
7.いい事ばかりはありゃしない
8.君が僕を知ってる
9.チャンスは今夜
10.ぼくの好きな先生
11.私立探偵
12.多摩蘭坂
13.毎日がブランニューデイ
14.コーヒーサイフォン
15.G・O・D
16.スローバラード
17.激しい雨
18.ドカドカうるさいR&Rバンド
19.キモちE
20.Baby何もかも
21.よォーこそ
22.ROCK ME BABY
23.雨あがりの夜空に
24.LIKE A DREAM
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