志の輔らくごin PARCO2008 「異議なし!」「抜け雀」「歓喜の歌」
「志の輔らくごin PARCO 2008」 2008年1月
前から4列目の真ん中あたりという、とてもいい席で寄席気分。5500円。年配の夫婦連れが目立ち、ちょっとお祭り気分の期待感が満ちる。膝掛けを配っていた。
演目は「異議なし!」「抜け雀」、休憩を挟んでお待ちかね「歓喜の歌」。
まず「異議なし!」は、防犯カメラ設置を検討するマンション管理組合の会合の迷走ぶりを面白おかしく。年末のひったくりのニュースと、環境会議についてのマクラが巧みな伏線となっていた。次の演目へのつなぎに、なかなかまとまらない環境会議を皮肉ったビデオが流れ、時代性もたっぷり。
続いて古典で「抜け雀」。上品な美談だけれども、宿屋の主人のお人好しぶりと、雀の生き生きした感じがいい。相変わらず上手だなあ。
休憩の間に、入り口近くに所狭しと並んだDVDを買い、くじをひいてクリアファイルをもらう。
休憩後は今回、映画化記念で一カ月通しで演じるという「歓喜の歌」。テーマは大晦日に第九を歌うママさんコーラスのイベント。二つのコーラスサークルをダブルブッキングしてしまった公民館の主任のどたばたを描く。なんとか矢面に立つまいとする、主任のせこさがうまい。後半、その心持ちが変化して、精一杯誠意を尽くす様子が泣かせた。ラストに幕が上がって、実際のママさんコーラスの合唱があり、微笑ましくて満足。帰ってDVDで「歓喜の歌」の昨年のバージョンを観る。比べると主任の小市民な善人ぶりや、ちょっとした仕草などが今回、より進化していて、さすがだと思う。
志の輔らくごin PARCO 2008年1月6日 茜のとぉんと来ました
『歓喜の歌』を巡る偶然 柴犬陸ログ
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