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「ばらの騎士」

「ばらの騎士」 2007年6月

新国立劇場のオペラ「ばらの騎士」。
ペーター・シュナイダー指揮、ジョナサン・ミラー演出。少し上級編の演目。見所を結構予習していたのと、演劇の要素 が強くストーリーや、細かい演出の遊びの要素を楽しめて、3幕4時間の大作でも飽きなかった。

元帥夫人のカミッラ・ニールントは、雨が降ってきた窓を眺 め、アンニュイに煙草を吸うシーンなど、存在感たっぷり。やんちゃなオクタヴィアンのエレナ・ツィトコーワ、それにゾフィーのオフェリア・サラが加わった 三重唱はさすがの美しさだった。ホルン、クラリネット、ハープや打楽器が活躍する多彩な音楽も堪能。ちょい役のテノール歌手では水口聡が登場した。

最初は華やかな宮廷調が初心者向きときいて出かけたのだけれど、設定を20世紀初頭の歴史の激動前夜に置いていたことが、逆になじめたのだと思う。細かいと ころでは、脇役の公証人がパンを食べまくるなど、「つまみ食い」が面白かった。オペラの演出の面白さに触れた気がしました。

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