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「トゥーランドット」

フィレンツェ歌劇場「トゥーランドット」 2006年9月

横浜・神奈川県民ホール。15時から。
ズービン・メータ指揮、チェン・ウェイヤ振付。北城さんや岸朝子さんを目撃。席は端だったけれど前の方で、チャン・イーモウの派手な舞台装置やバレエの迫力をたっぷり味わう。

30、40分ずつ三幕構成でテンポが良く、異国情緒の曲は童謡のように懐かしい感じで飽きなかった。主役のアレッサンドラ・マークはなんと車椅子で登場だったけれど、なかなか堂々と歌い上げ、カラフのカール・タ ナー、リュウのノラ・アンセレムも上手。

第18回東西落語研鑽会 「井戸の茶碗」「遊山船」「双蝶々」

「第18回東西落語研鑽会」 06年9月

読売ホール。大変な熱気だ。
桂歌丸の安定した「井戸の茶碗」、大阪から桂雀三郎の元気な「遊山船」、そして正蔵さんの新境地「双蝶々」。

春風亭小朝スペシャル独演会「千早ふる」「藪入り」「オールウエイズお母ちゃんの笑顔」「晴れの日」「思い出の品」

春風亭小朝スペシャル独演会 06年8月

日比谷公会堂。古めかしいホールが満員。年配の女性が多いがカップルも。
笑福亭銀瓶「千早ふる」、安田大サーカスのあ と、小朝の「藪入り」。人物が際だっていて演技力抜群。
仲入りのあと、笑福亭鶴瓶の「オールウエイズお母ちゃんの笑顔」。お母さんとの勝負の話は人情が あって、偉そうでなくて、すごくうまい。場面展開の扇子の音がちょっと耳に付くけれども。
最後に小朝でプラチナ・ペーパーズの堤泰之の新作2作。花嫁の父 「晴れの日」と、父の葬儀の日の息子「思い出の品」という、いずれも親子をテーマにした短い会話劇2本。音楽、照明の演出付きでなかなか見せました。 あー、楽しかった。

「ドン・ジョバンニ」

メトロポリタン・オペラ「ドン・ジョバンニ」 2006年6月

東京文化会館。1幕90分、2幕85分と長く、物語の起伏はそれほどないが、その分、歌唱を楽しめたと思 う。
指揮アンドリュー・デイビス、ジョン・ジョバンニはアーウィン・シュロット、ドンナ・アンナが大人気のアンナ・ネトレプコ。美しい。逆光を多用した舞 台は暗いけれど、装置が少なく幻想的。スターが揃っているので、アリアを楽しむ演目はぴったりだったかも。
ネトレプコは写真で見るより東洋的な印象で、繊 細な歌声。最後の乾杯のシーンで足を上げてちょっと隙を見せるとか、複雑な役柄を丁寧に演技していた。シュロットはカーテンコールで日本語で挨拶して、格 好良かった。
初めてのホールで、2階正面の左端だったが、重厚な雰囲気で音響が良い。幕間に寒いと訴えたら毛布を貸してくれました。ご一緒した同僚による と、前にウイーンオペラの「フィガロの結婚」を観たときのイルデヒコ・ライモンディ、アンゲリカ・キルヒシュラーガーらしき人がいたとか!

蔵の塩梅「子猫」

「蔵の塩梅」 06年4月

三平堂で正蔵さんの会。告知期間が短かったとかで、観客はわずか20人ほど。
枝雀さんを観てチャレンジしたという「子猫」。怖くて悲しい新境地。よかった。

ケミストリー「fo(u)r」ツアー

ケミストリー「fo(u)r」ツアー 06年4月

さいたまスーパーアリーナ。観客は女性中心だが老若男女幅広い。さすがに唄は上手。
「almost in  love」「伝説の草原」などバラードが心地よい。デビュー5周年でちょっとだけ「君をさがしてた」をアカペラしたり。
でも、マニピュレーターらバンド は少人数でダンサーもコーラスも無し。演出も「dance with me」でGAKU-MCが出てきたくらいで、全体にちょっと盛り上がりが少なかったかも。

春の正蔵「水屋の富」「安兵衛狐」「幾代餅」

「春の正蔵」 06年3月

林家正蔵初の独演会。200人ほどの紀尾井小ホール。
いつものように温かい雰囲気。人間の業を描いた「水屋の富」、林家正楽の紙切りの後、花見にちなんだ「安兵衛狐」、休憩を挟んで温かい情愛を語る「幾代餅」。
寝不足で眠くてしょうがないが、お芝居のような感じがなかなか良い。

ほぼ日寄席・立川志の輔ひとり会 「みどりの窓口」「井戸の茶碗」

「ほぼ日寄席・立川志の輔ひとり会」  05年12月

ラフォーレミュージアム六本木で。ロビーでハープの演奏があり、ビデオで鶴瓶さんが挨拶。700人の入りで、若者が多いが、一部落語好きらしい男性も。

席は炬燵横の桟敷でぺたりと座る。舞台上の高座に志の輔さんがあがり、まず矢継ぎ早にマクラの小話があって、新作の「みどりの窓口」。清水義範の作品をモチーフに、コミュニケーションのすれ違いを表す間が絶妙。

炬燵で糸井さんとトークの後、全員で記念撮影。

お待ちかね古典は正蔵さんで2回聴いた「井戸の茶碗」でした。耐震偽装にひっかけた正直者3人の話。やはりうまい。屑屋の困りぶりがおかしくて涙が出るほど笑う。楽しかった。帰りがけにCDサイズの記念写真をくれる。小さく写ってました!

「ニュルンベルクのマイスタージンガー」

ミュンヘンオペラ「ニュルンベルクのマイスタージンガー」 2005年10月

NHKホールで。バイエルン国立歌劇場。3幕。指揮ズービン・メータ、演出トーマス・ラングホフ。ザックスはヤン=ヘンドリク・ロータリング。

年2回くらいオペラを観る贅沢を始めて3年ぐらい。ついにワーグナーを初体験した。かなり身構えていったけれど、ワーグナーのほとんど唯一の喜劇ということで、しかも非常に現代的な演出だったので、全く飽きずに楽しめた。

前奏曲からシンバルが鳴る重厚さ。歌手よりもオケがよかったかも。歌に聞き入るよりも、内容や対話に目がいってしまうからか。それほど内容が衝撃的だということ。
そもそも主人公ザックスが若い騎士の存在に諦念しつつ、伝統的な国民精神を歌い上げるという政治的な内容で、聴き終わって朗らかに席を立てる感じではない。加えて携帯やパソコン、巨大なモニターなどが登場する演出で、特に舞台上の論争をカメラで中継してみせるところ、終幕で負けたはずのベックメッサーにスポットライトが当たるところが印象的。

私たちがメディアを通した虚像で、すべてをわかったつもりになっていること、しかし結局、そのメディアが勝ちをおさめているという意味だろうか。オペラという形式で非常にいろいろなことを考えさせる、面白い舞台だった。

蔵の塩梅「たがや」「七段目(役者息子)」

「蔵の塩梅」 05年7月

正蔵さんのネタおろし会。待っているお客さんに浴衣姿で挨拶してくれる。
夏らしい「たがや」と「七段目(役者息子)」。二つとも肝心のサゲがも たついて悔しそう。でも本当に少人数の温かい雰囲気で、目の前で聞けて感激。特に忠臣蔵は気合いが入っていた。以前原宿で四段目の「蔵丁稚」を聞いたとき より良かったかも。

「プロデューサーズ」

「プロデューサーズ」 05年7月

厚生年金会館。客層は老若男女かなり幅広い。
メル・ブルックス作、スーザン・ストローマン演出、落ち目のブロードウエ イ・プロデューサー、マックスにボブ・アマラル、気弱な会計士レオに歌声が素敵なアンディ・テイラー。きらびやかで下品で脳天気に明るく、場内爆笑の渦。
曲は結構オーソドックスだけど、恋するおばあちゃん達の巨大ブランコや、どでかいかぶり物の女性が登場したり鏡で人文字を見せたりする劇中劇シーンなどに びっくり。

「蝶々夫人」

「蝶々夫人」 2005年7月

新国立劇場。レナーチ・パルンボ指揮、栗山民也演出、蝶々夫人は大人気の大村博美、ピンカートンがヒュー・スミス。

道が混んで残念ながら開幕に遅れてし まったけど、1幕目の途中から立ち見で入れてくれて、これはこれで貴重な経験だった。やっぱりモニターと生では全然違いますよ、当たり前だけど。

舞台いっぱいの大階段の曲線上に翻る星条旗や、障子を思わせる四角くさし込む照明、不気味なシルエットになる正妻といった演出が印象的。祝言に集まった一族が、いっせいに正座してお辞儀するシーンなどはコミカルだけれど、それが、ひどく悲しいラストとの落差を感じさせて効果的だ。

実は「ある晴れた日」がこんなに悲しい歌とは知らず、思わず泣きそうになる。スズキの中杉知子になかなか深み があり、シャープレスのクラウディオ・オテッリが堂々としていました。

9代目林家正蔵襲名披露興行「子は鎹」

9代目林家正蔵襲名披露興行 05年3月

楽しみにしていた鈴本演芸場へ。前売2800円。当日券の立ち見客もいっぱい。少し遅刻してしまうが、 円蔵、木久蔵、円歌とベテラン勢がめでたい雰囲気。
小朝のカラオケに度肝を抜かれる。豆絞りの手ぬぐいをばら撒く口上にびっくり。「小屋」という感じ。次 々に変わる後ろ幕も豪華。
紋之助の曲独楽、小円歌の三味線漫談にかっぽれまであって、最後に正蔵の「子は鎹(かすがい)」。できすぎた話と思いつつ、幼さ の演技がぴたりとはまって観客は涙。歌舞伎の役者さんや有名教授の姿もちらほら。

こぶ平の落語強化合宿ファイナル  「悋気の独楽」「頓馬の使者」

「こぶ平の落語強化合宿ファイナル」  05年1月

綺麗な紀尾井小ホール。正蔵襲名を3月に控え、高齢者の目立つ客席は完全に応援モード。
三遊亭白鳥さんの百貨店の屋上か らソ連が見える話、こぶ平さんのなかなか色っぽい「悋気の独楽」のあと、山田洋次監督との対談で「受け手にいかに想像させるか」という話。柳家小菊さんの 粋曲。
そして山田監督作「頓馬の使者」。ちょっと辛口で。こぶ平さんの新しい一面を見た気がした。終盤の、手が震えるあたり、ぐっときました。

「椿姫」

「椿姫」 2004年11月

新国立劇場。若杉弘指揮、ルーカ・ロンコーニ演出。初心者向けでは人気ナンバーワンといわれる演目。確かに悲恋の物語はわかりやすく、華やかで、横に動く装置が面白い。照明は暗め。

ヴィオレッタ役のマリーナ・ヴィスクヴォルキナの歌が、滑り出し調子が悪そうだったのは演技だったのだろうか。後半の方が綺麗にみえた。アルフレードの佐野成宏は頼りなさが少し足りなかったような。拍手が多かったのはジェルモンのクリストファー・ロバートソン。重々しかった。

「フィガロの結婚」

「フィガロの結婚」 2004年10月

NHKホールで今シーズンのハイライト。ウイーン国立歌劇場、小沢征爾指揮の凱旋公演「フィガロの結婚」。

ジャンピエール・ポネル演出。伯爵夫人のソイレ・イソコスキが気品があって圧倒的。スザンナはイルディコ・ライモンディ、フィガロはフランツ・ハヴラタ、ケルビーノはアンゲリカ・キルヒシュラーガー。マルチェリーナのステラ・グリゴリアンはちゃんと笑いがとれていた。

いろんな人が来てました。政調会長も徹子さんも。テンポ良く、メリハリがきいて、コミカルで声が響いて華やいだ雰囲気。お芝居としても面白かった。大満足。

「ボーギーとベス」

ガーシュインのオペラ「ボーギーとベス」 04年9月

オーチャードホール。ニューヨーク・ハーレムシアター、ウィリアム・バークハイマー指揮。1万8千円とい う価格のせいか、年配の夫婦や外国人が目立つ。南部の河港に暮らす、黒人たちの試練の物語。なんと席は最前列。物売りなどの日常も描かれ、潮が匂ってきそ うでした。

「サマー・タイム」を含む、独特の半音階が連なるようなブルース調を堪能。主役のアルヴィー・パウレルの声が深い。悪役のラリー・マー シャルも達者で、マリアのマージョリー・ワートンのゴスペルが迫力。ベスのマルキータ・リスターはちょっと色気が足りなかったか。地味だけれど、誠実な舞 台でした。

「キャバレー」

ミュージカル「キャバレー」  04年8月

東京国際フォーラム・ホールC。初めてでしたが、床が木目調でいい雰囲気。S席12000円。

ベルリンを舞台にした著名な作品のサム・メンデス、ロブ・マーシャル版。セットの2階部分にバンドが陣取り、登場人物の一員となってたっぷり演奏する。MCが客席におりるシーンもあって、本当に場末のステージのように享楽的。
曲 の軽やかさと、ゆるいダンスの猥雑さ、ストーリーのシビアさの組み合わせが絶妙。キャストでは、サリー役のアンドレア・マカードルがちょっと迫力不足に感 じたけれど、最後の「キャバレー」のソロは泣けた。光っていたのは怪しさ満点のMCのヴァンス・アヴェリー、高音がのびるシュルツのジョン・リトル、上品 なシュナイダー夫人のルーシー・ソルッコ。

色恋沙汰と、ナチスの台頭。人間はどうしようもなく愚かだ。衝撃的なラストを迎え、それでも人生は続いていくのだろうというニヒルな印象が残る、大人の舞台でした。

「カルメン」

「カルメン」 2004年7月

新国立劇場で、昨年の「フィガロ」に続き二度目のオペラ。
プログラムのコメントがキュートな沼尻竜典指揮、マウリツィオ・ディ・マッ ティーア演出。初心者向きといわれるだけあって可愛い杉並少年合唱団あり、バレエあり、華やかな闘牛士の入場あり。「ハバネラ(恋は野の鳥)」「闘牛士の 歌」「花の歌」など曲もわかりやすく、奥行きのある装置とあいまって、街角、酒場、山中、闘牛場それぞれの空気が感じられた。
スペイン出身でカル メンのナンシー・ファビオラ・エッレラは色っぽいというより、すごい迫力。最後は目を開けて死んでました。ドン・ホセのヒュー・スミスの情けなさもなかな か。拍手が大きかったのはミカエラで愛らしかった大村博美。ただ、エスカミーリョのチェスター・パットンはちょっと猫背で軽やかさに欠けたような。隣席に 来ていた同僚もいまいちとの評価だった。
カーテンコールが多くてサービスたっぷり。幕間にレッドオレン ジジュース、カバ、コーヒーを楽しみました。

大銀座落語祭2004 「錦の袈裟」「井戸の茶碗」

「大銀座落語祭2004」 04年7月

小朝ら「六人の会」主催の意欲企画で有楽町朝日ホールへ。
林家こぶ平奮闘公演「志ん生の世界へ」はまず廓話「錦の袈裟」。テン ポが良く、江戸っ子の見当違いの見栄が愉快。小学生、こぶ茶の可愛らしい「平林」をはさんで、着物を着替えて「井戸の茶碗」。以前の公演で聴いて話がわかっているせいか、今回の方がしみじみ聴き入りました。全く悪人が出てこないお話。物足りないとも言えるけれども、こぶ平さんのお人柄に合っているかも。

落語会 「四段目」「井戸の茶碗」

落語会 04年5月

台風接近で雨のなか、落語の勉強に原宿アコスタディオへ。椅子席で100人ぐらいが満員。1500円。こぶ平さんの「四段目」の忠臣蔵に引き込まれる。「井戸の茶碗」はまあまあかしらん。

三平堂落語 「みそまめ」「見立て」「ねずみ穴」「ラーメン屋」

「三平堂落語」 04年3月

満員で小さな座布団が窮屈だったけど、和やかな雰囲気。
前座は初舞台たこ平「みそまめ」。明るい古今亭志ん太「見立て」、林家源平「ねずみ穴」はしみじみ。短い中入りのあと合計150歳あした順子ひろし「お楽しみ」、最後はちょっと泣かせる笑福亭鶴光「ラーメン屋」。落語で泣かされるなんて知らなかったので、新鮮でした。

“Ken Hirai LIVE TOUR 2003 LIFE is”

“Ken Hirai LIVE TOUR 2003 LIFE is” 03年5月

平井堅のコンサート。初めてのさいたまアリーナで。
とにかく歌がうまい。アップテンポのダンスもなかなかだけれど、最後にTBS系ドラマ「ブラックジャックによろしく」主題歌の 「LIFE is」をピアノで弾き語りして、なかなか堪能しました。それから語りにあふれる人柄の良さ。以前代々木で観た久保田利伸ほどは、のれませんで したが…

「シャングリアⅡ氷の惑星」

「シャングリアⅡ氷の惑星」 03年6月

国立代々木競技場第一体育館で。
客層は老若男女幅広く、そして内容は噂に違わぬ一大スペクタクルでした。特に白い空中ブランコははらはらしながら酔いしれるという不思議な体験。舞台の上方からロングドレスのユーミンがゴンドラに乗って登場した時には、その貫禄、美空ひばり並みと思っちゃいました。

「ウエストサイドストーリー・ミラノ・スカラ座バージョン」

「ウエストサイドストーリー・ミラノ・スカラ座バージョン」 03年8月

文化村オーチャードホールで。こちらはお馴染みのブロードウエイ作品ですが、初めてミュージ カルを手がけたイタリア・スカラ座版ということで、トニーとマリアを若手オペラ歌手が演じていました。「トゥナイト」などバーンスタインの名曲を朗々と歌 い上げて印象的。ただ、私はたぶんこの作品を観るのは3度目ですが、やっぱり悲しいミュージカルは苦手だと再認識してしまいました。

「マンマ・ミーア!」

「マンマ・ミーア!」 03年6月

汐留にできた電通四季劇場「海」で。ロンドン発の、母娘の恋愛を軸にした屈託のないコメディーです。ストーリーやダンス よりも「ダンシング・クイーン」「チキチータ」など、小学生から中学生にかけて親しんだABBAのポップなメロディーを満喫しました。
観劇後、思わずアマ ゾンでベストヒットのCDを購入。通勤の途中で聞くと、非常に勤労意欲がわくことを発見しました。

「フィガロの結婚」

「フィガロの結婚」 2003年10月

新国立劇場。初めてのオペラでした。トーマス・ノヴォラツスキー総監督就任後のシーズンオープニングで、演出はドイツ出身のアンドレアス・ホモキ。現 代的なモノトーンの美術、衣装でとても斬新だったらしく、席を取ってくれた同僚が初心者向きかどうか心配してくれました。
結果から言うと、痴話げんかのドタバ タ走り回る雰囲気がストレートに伝わってきて、案外わかりやすく、とても楽しめました。「ショーシャンクの空に」にも登場したように、文句なしの名曲揃いだし。特にスザンナ役の中嶋彰子がキュート、ケルビーノ役のエレナ・ツィトコーワもチャーミングで拍手が大きかった。専門家の意見では一人一人はいまいちだけど、アンサンブルが良かったとか。
三幕がちょっとダレて感じたのは、大人ぶって幕間に飲んだカバのせいでしょう。客席には年配の夫婦が目立ち、観劇後はディナーへ。まだまだ人生のお楽しみはこれから、という気分にさせてくれる一夜でした。

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