国難に立ち向かう新国防論
核戦争の可能性を考慮したとき、軍事介入をしないというアメリカの姿を世界が初めて見たということです。
「国難に立ち向かう新国防論」河野克俊、兼原信克著(ビジネス社)
お馴染みの安全保障の論客による対談集。一連の新潮新書での主張と重複も多いが、実際に政策論議が動いているだけに、2人の影響力が感じられる。本編とは別に、2人がそれぞれ海上自衛隊と外務省の課長として遭遇した2001年の米国同時多発テロを振り返っていて、主張が形作られる背景や論客たちの人間関係も垣間見える。(2022.11)