« その問題、経済学で解決できます。 | Main | スクープを狙え! »

July 10, 2015

物語 タイの歴史

実はタイの歴史を辿っていくと、「世渡り上手」なタイの姿が見えてくる。

「物語 タイの歴史」柿崎一郎著(中公新書)

タイを専門とする地域研究者が、タイ民族2000年の歴史を概観する。揚子江以南の地域から現在のインドシナ半島へと南下して、13世紀にスコータイ朝が成立。有能であれば外国人も登用するなどして発展をとげ、18世紀に興ったラッタナコーシン朝が現在まで続いている。

半島の中央に位置しているだけに、古くから周囲のベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーとのせめぎ合いを生き抜いてきた。19世紀から20世紀の帝国主義の時代には、西を制したイギリス、東から攻めるフランスの緩衝地帯となって、バランス外交を展開したという。著者が世渡り上手と呼ぶゆえんである。

2次大戦時の日本との距離のとり方も、結果としては絶妙なものだった。 そのかいもあって戦後は、東南アジアをリードする順調な経済発展を実現する。
もっともその一方で、クーデターを繰り返し、今も軍政下にあるという政治文化の背景は、ちょっと理解しづらい。もう少し勉強が必要だなあ。(2015・7)

« その問題、経済学で解決できます。 | Main | スクープを狙え! »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 物語 タイの歴史:

« その問題、経済学で解決できます。 | Main | スクープを狙え! »