スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編
長期的に見てもっとも深刻なダメージをもたらしたのは、生産性上昇率の低迷です。
生産性上昇率が1・5%下がったら、30年間でどれだけの差が出るかを考えてみましょう。
複利効果を考慮しないで単純に30倍するだけで、45%もの損失になります。
「スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 マクロ編」ティモシー・テイラー著(かんき出版)
米有名大の講義で、高い評価を受けているという学者による、経済学入門書を電子書籍で。経済成長、国際収支などおなじみの概念を材料に、経済学の発想で社会を観る目を示す。
特にインフレ率と失業率といった、指標のトレードオフの解説はわかりやすい。長期的な経済成長、自由貿易、財政規律など、オーソドックスな政策目標の意味あいを確認できる。各章に設けた用語解説が丁寧だ。池上彰監訳、高橋璃子訳。(2014・8)
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