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July 17, 2014

歴史の見方が分かる世界史入門

ウィーン体制の崩壊によって、自由主義とナショナリズムを妨げるものはなくなりました。ヨーロッパ大陸はその実現に向かいます。中でも、新たな国家として自立したのがイタリアとドイツでした。

「歴史の見方がわかる世界史入門」福村国春著(ベレ出版)

大学受験塾で世界史を教える著者が、ルネサンス以降の世界秩序の変遷を平易に紐解く。副題は「いまにつながるヨーロッパ近現代史」。初ドイツ観光のベースとして読んでみた。
ところどころコラム的に「歴史の見方」をはさんで、主要国の国民性や、独裁を生む条件とかを、ざっくり解説。著者がいうように、ヨーロッパは戦争の歴史だということ、人類自体がそうだということがよくわかる。そして性懲りもなく、様々な平和の方策を発明し希求する。それもまた人間なのだろう。(2014・7)

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