ベルリン物語
壁はポツダム広場を分断しただけでなく、ベルリンを分断し、ドイツを分断し、そして、世界を分断した。
「ベルリン物語」川口マーン恵美著(平凡社新書)
ドイツ観光のお供に、ベルリンの歴史ガイドを読む。シュトゥットガルト在住の著者が、ドイツ帝国から2度の大戦、統一までの都市の歩みを綴る。
往時をしのぶランドマークを手掛かりにしているので、バーチャル散策という感じで楽しい。1933年に火に包まれた帝国議事堂。運命の会談を観ていた、ポツダムの宮殿の庭に今も残る赤い星。
何を残し、何を残さないか。忘れないといわれる国民が、それで得ているものは何なのか。もちろん、ちょっと勉強したくらいではわからないけれど、興味は尽きない。(2014・7)
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