« June 2014 | Main | August 2014 »

July 27, 2014

ベルリン物語

壁はポツダム広場を分断しただけでなく、ベルリンを分断し、ドイツを分断し、そして、世界を分断した。

「ベルリン物語」川口マーン恵美著(平凡社新書)

ドイツ観光のお供に、ベルリンの歴史ガイドを読む。シュトゥットガルト在住の著者が、ドイツ帝国から2度の大戦、統一までの都市の歩みを綴る。
往時をしのぶランドマークを手掛かりにしているので、バーチャル散策という感じで楽しい。1933年に火に包まれた帝国議事堂。運命の会談を観ていた、ポツダムの宮殿の庭に今も残る赤い星。
何を残し、何を残さないか。忘れないといわれる国民が、それで得ているものは何なのか。もちろん、ちょっと勉強したくらいではわからないけれど、興味は尽きない。(2014・7)

July 17, 2014

歴史の見方が分かる世界史入門

ウィーン体制の崩壊によって、自由主義とナショナリズムを妨げるものはなくなりました。ヨーロッパ大陸はその実現に向かいます。中でも、新たな国家として自立したのがイタリアとドイツでした。

「歴史の見方がわかる世界史入門」福村国春著(ベレ出版)

大学受験塾で世界史を教える著者が、ルネサンス以降の世界秩序の変遷を平易に紐解く。副題は「いまにつながるヨーロッパ近現代史」。初ドイツ観光のベースとして読んでみた。
ところどころコラム的に「歴史の見方」をはさんで、主要国の国民性や、独裁を生む条件とかを、ざっくり解説。著者がいうように、ヨーロッパは戦争の歴史だということ、人類自体がそうだということがよくわかる。そして性懲りもなく、様々な平和の方策を発明し希求する。それもまた人間なのだろう。(2014・7)

« June 2014 | Main | August 2014 »