きょうの絵本あしたの絵本
相手が人間だと、なかなか心を開けない人見知りでも、絵本は人を油断させますね。ページも少ないし、文も短いし、平仮名ばっかり。構えず無防備に読むものだから、不意を突かれ、感情を揺さぶられ、未知の感覚にうろたえることも。
「きょうの絵本あしたの絵本」広松由希子著(文化出版局) ISBN 9784579304431
2001年から2012年に様々なメディアで紹介した新作絵本、実に3000冊もの中から、選りすぐり262冊をまとめた1冊。何しろ好きで、勧めたい!という思いが濃縮されている。
ぱらぱらめくるだけで、カラフルで楽しい。発刊年ごとの本を、さらにテーマで括ってあり、「日本再発見」とか「少年」とかのテーマはさもありなんだけど、なかには「飛ぶ!」と題してどーんと豚の絵本があったりしてユニーク。全編にあふれるイマジネーションの幅広さ、自由さに圧倒される。(2013・3)
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