« 共喰い | Main | FBI美術捜査官 »

March 04, 2012

津波と原発

「そのとき彼らは、『国はデータを隠している。もうここにはいない方がいいですよ』と、言った」

「津波と原発」佐野眞一著(講談社) ISBN: 9784062170383

三陸海岸に大震災発生から1週間で、また双葉町には原発事故から1カ月半で足を運んだ作家のノンフィクション。2011年6月発行の1冊を読んだ。

現場を歩き、辛いインタビューを続ける姿勢、また終盤、戦後社会に向ける独特の視線は「巨怪伝」「カリスマ」の作家ならではだろう。
そのとき何が起きていたのか、ここに至るまでに何が必要だったはずで、そしてまた、これからいったい何が必要なのか。投げかけられる問いは今も現在進行形で、生々しい。前に進むには、わかりやすい結論に飛びつかず、一つひとつ手間をかけて向き合っていくしかないのでは、と思わせる。『「フクシマ」論』の開沼博との対話も。(2012・2)

« 共喰い | Main | FBI美術捜査官 »

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 津波と原発:

« 共喰い | Main | FBI美術捜査官 »